複式 4年生ありがとう会

 複式学級では,3年生が4年生に対して感謝の気持ちを表す「4年生ありがとう会」が行われました。附属小に入学してやがて1年,この複式学級での学校生活を共に過ごした4年生に気持ちを伝え共に楽しむ会でした。


 本校の複式学級は,3年次編入の形で市内の公立小から入学します。そして3,4年の2年間を複式学級で学校生活を送ります。4月,入学したての3年生は附属小では「新入生」,右も左もわかりません。そんな3年生に対し,この複式学級で既に1年間を過ごし,名実ともに「かしわっ子」となった4年生が,時にはチームで,時にはマンツーマンで,学校生活全般にわたり指導とサポートを行います。この「先輩・後輩」のシステムこそ,本校複式学級における異学年編成の真骨頂です。

 複式4年生は望む望まないに関わらず,「先輩」としての立ち居振る舞いを要求されます。それは,3年生をリードし複式学級を成立させることとともに,この学級でしか体験できない学校生活全般での異年齢集団による教育効果を実現するためです。

 もちろん4年生が全てにおいて優れているとは言い切れません。思春期に差し掛かることで4年内でのぶつかり合いも多く,後輩たちの目の前で揉め事が始まることもありました。3年生は時に不安な表情で,時に冷めた目で眺めていましたが,しかし,そんな姿を見せることも重要な意味があります。「私たちならどうするか?」3年の中で話し合いが始まります。これら学級生活全般での良かったこと,つらかったこと,うれしかったこと,疑問に感じたことを,同学年同士で,また先輩・後輩との関わりにおいて自らの糧としてきました。


 このありがとう会は,担任が指導したわけではなく,4年生から何となく匂わされたのでもなく,3年生自身が自分たちで企画立案し,秘密裏に準備を重ねてきたのです。
 その手際の良さと,感謝の気持ちがにじみ出る内容に,複式3年生としての成長,後輩学年の締めくくりと,来るべき先輩生活への期待と自信が感じられたのです。3年生,4月からは新入生を迎え,複式の伝統を継承し,新たな道を切り拓いていってください。
 そして4年生,4年生の先輩としての学校生活も,3年生からの感謝という形で素晴らしい成果があったことが証明されたのではないでしょうか。4月からは複式OB・OGとして胸を張り,高学年での活躍を期待しています。