家庭科 「レッツ クッキング Part2 ~ごはんとみそ汁~」



 本題材は,栄養のバランスをとるために様々な食材を摂ることが必要であること,米飯とみそ汁の調理の仕方を知り,調理することができることをねらいとしている。第1次に栄養について学習した後,第2次に炊飯実習を行い,第3次にみそ汁について学習し,第4次で米飯とみそ汁の家庭での実践に向けての計画を立てる。
 第3次の1時に出汁の試飲を行った。かつおぶしと昆布の出汁と湯を色,香りを観点に観察した後,出汁と湯にみそを少し溶き入れ,味を観点に試飲した。子どもたちは興味津々といった感じで活動に取り組み,かつおぶしと昆布の出汁の違いや,出汁と湯の違いを感じ取っていた。それぞれの違いを明確にした後,出汁と湯の違いを問うた。すると,出汁は味が濃く,水は味が薄く感じたと子どもたちは言っていた。この味が濃く感じたことを「うま味」と言うことを指導し,出汁の役割について理解させた。
 2時では,最初に前時に試飲した出汁のもととなるかつおぶしとこんぶ,これから調理していくみそ汁の出汁となる煮干しを試食した。かつおぶしとこんぶは,おいしそうに試食しているが,煮干しは「かたい」「にがい」と苦手に感じている子が多く見られた。ここでこの苦みを感じることが次にみそ汁を試食する際の参考になるのではないかと考えた。その後,2種類のみそ汁A,Bを見た目,香り,味を観点に試食を行った。煮干しで出汁をとり,うずまき麩,わかめを実とし,2種類とも同分量で調理したみそ汁である。Aは煮干しの下処理を行わず,実を同時に入れ,みそを入れた後5分間煮込んだものである。Bは煮干しの頭とはらわたを取り除いたものを鍋に入れ,麩を入れひと煮立ちさせ火を消し,わかめを入れ,みそを溶き入れたものである。煮干しの下処理,色味のあるものは後から入れる,みそを入れてから煮込まないことがみそ汁を調理するポイントになると考えたからである。ここでは,2種類のみそ汁を試食することを通して調理の仕方に違いがあることに気付き,その違いが何なのか考えることをねらっている。
 実際に試食をすると,みそ汁A の方が,みその味や煮干しの風味を強く感じる子どもが多く見られた。違いを全体交流した後,同食材,同分量で調理したことを告げると,子どもたちはとても驚いており,それだけ違いを感じていたのだと考えられる。その後,子どもたちは調理の仕方に違いがあることに気付き,何が違うのかを考えた。煮る時間や火加減,煮干しや実の入れる順番,煮干しを鍋の中に入れている時間が違うのではないかと考えていた。煮干しの下処理について考えが及んでいないと感じ,みそ汁A,Bそれぞれの鍋の中に入っていた煮干しを見せた。そこで,みそ汁Aには魚そのものが入っており,みそ汁Bははらわたがとってあることに気付いている子も見られた。ふりかえりには,「調理の仕方でこんなにみそ汁の味が変わることがわかった。何が違うのかこれから調べていきたい。」と書かれており,これからの学習に対する関心の高まりが感じられる。
 次時は,この試食の結果をもとに調理計画を立て,試し調理を行う。計画を立てる際には,理科で学習した条件制御の考え方を用い,試し調理を通して,みそ汁を調理する上でのポイントが明確になるようにしていく予定である。