4年国語「初雪のふる日」
4年生最後の物語教材では、
<4年の国語の力を総動員して「初雪のふる日」を、自分達の力だけで読み深めよう(4時間で)>
という課題で取り組みました。
全員の初発の感想をプリントするまでは教師がしましたが、それを読み合い、解決したい課題を絞っていくところからは全て児童に任せました。
<だれがよもぎの葉を落としたの?>
<ばあちゃんは、脱出できた一人? それか、知らない町のあの老人?>
<どこから不思議な世界に入ったの?>
など、4時間で解決できそうで、しかも自分たちが話し合いたいものを選び、自分の考えは宿題で考えてくることになりました。
次の時間からは、話し合い隊形になって聞き合います。「なんで?」「どういうこと?」「あっ!」「そういうことかあ」「確かに」「でもぉ」「ええっ?」などのつぶやきがもれたり、白熱して立ったまま相手の意見を聞く姿が見られたりしました。司会もまとめるのに苦労したようです。
冒頭の写真だけでは伝えきれない児童の内言を、いくつかのふり返りを載せますのでお聞きください。蛇足ながら末尾の写真は、授業後に「6年生を送る会」に向けてダンスの練習をしているものです。
・みんなで決めた課題は、話し合いしていてすごく楽しかった。
・この話は、ひみつの世界の入口と出口があまり目立たないように書いてあって、たくさんの手がかりを見つけなければならなかったので、自分達の手で結ろんを出すのがとても大変でした。でも、たくさん意見が出て、一つ一つの意見がヒントになって一人ずつの結ろんが出てよかったです。
・自分達で課題を決めて、自分達で考えたのがとても楽しかったです。発言することはできなかったけど、自分の考えをもって授業を受けることができたのでとてもよかったです。
・少しぎもんだったところも少しずつひもといていって、一つのぎ問を考えていると中に、二つ目のぎ問も終わっているということとかもあって、すべてのぎ問をかいけつできてよかったです。それに今回、Mさんがぼくたちの意見に反対してくれたおかげで、Mさんがなっとくしそうな事を考えたりしてとても楽しかったです。
・はじめCDで聞いたときは「つまらないな。」と思ったけど、2回、3回と読んでみると、不思議な世界の入口・出口やそのほかいろいろなことが分かってくるような気がします。これからもたまに「初雪のふる日」を読もうと思います。
・教科書にしょうこがなかったりしたものもあったけど、みんなの意見を聞いて「なるほど」や「たしかに」などと思えた。不思議な世界にどんどん入っていくところや女の子の気持ちを考えながら音読したいと思った。みんなの意見で自分の意見をもつことができた。
・4回目の授業では、みんなの意見にさんせいした時もあり、ちがうなと思った時もありました。5時間の授業が少し短いと感じました。しかも、まだ私の中では分からないところも るので、自分で解決してみたいです。最後の最後は、発言をたくさんできてよかったです。
・いろんな意見が出て、意見がかわったりもどったりした。
・「初雪のふる日」は、だんだん空想の世界に入っていき、最後にはパッと現実世界に帰ってくる不思議な話だと思いました。あと、よく読むと意外とこわい話だと思いました。
・司会をやって気づいたことは、司会はとても大変だということです。みんなの話をよく聞かないといけないし、そんなことを毎日やっている先生は、たった一人でやっているのでとてもむずかしいと思いました。