日弁連模擬裁判 全国大会への参加
2022年8月6日,日本弁護士連合会主催の模擬裁判がオンラインで開催されました。本校からは18人の生徒が参加し,2つのチームに分かれ,午前は弁護士となって広島県立広島高等学校,午後は検察官となって大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎との対戦となりました。
終わった後の弁護士との交流会では,生徒から「弁護士から検察官は敵だというような認識になるのですか」という質問がされ,弁護士は「検察と弁護は構造的に対立関係になりますが,これは感情的な対立ではないです。検察官・弁護士ともに顔見知りということもあります。ただし,法廷では言わなければならないことはきちんと言う。そういう関係です。」と答えてもらえました。
そのほか,弁護士は被害者の立場にも立たなければならない仕事の大変さや頑張ることで人の輝きに貢献できる仕事であるという仕事のやりがいやを教えてもらい。テレビで弁護士やコメンテーターがコメントをすることがあるが,裁判についての記録を見ていないとわからないことは多く,表面的なことで判断できないことを学びました。
弁護士側で参加した,2年の男子生徒は「いつもテレビとかで犯罪が起きた時を見ると,犯人側が悪いなと思うけど,今回の模擬裁判を通して家庭事情などをみて考えたことで,被告人の身になって考える立場が身についたかなと思う。」
1年生の本間咲大さんは,「初めての模擬裁判選手権で、分からないことが多かったが、最後までやり切ることができた。今年は優秀校に入ることは出来なかったが、まだ来年もチャンスがあるので来年こそは優秀校に入れるように頑張りたい。」
弁護士側で参加した2年の新田紗也さんは,「教材をしっかりと読み込み、そこからみんなで無実だというための根拠を一つ一つ組み立てていくのが難しかったです。どうやったら相手の意見の裏をかけるかを考えることは大変でしたが興味深い視点でした。貴重な体験ができとても良かったです。」
とそれぞれ生徒は感じたようです。
今回,惜しくも優秀賞には選ばれませんでしたが,いろんな視点で考えることや深く物事を見るスキルを身につけた夏になりました。また次年度にも参加できるよう頑張って欲しいと思います。
この様子は,8月7日の北陸中日新聞にも掲載されました。