全体論2020

金沢大学附属学校園では共通の研究主題「Society.5.0に向けた人材の育成」で各校が学校研究を行っています。その研究主題のもと、本校では今年度より「多様性をいかす汎用的能力の育成」をテーマとして研究を進めています。
新学習指導要領では、これまでの「生きる力」の理念を継承しながら、教育課程全体を通して、育成を目指す資質・能力を「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力等」、「学びに向かう力・人間性等」の3つの柱に整理し、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力等の学習の基盤となる能力を教科横断的な視点で育成していくことが求められています。また、特別な教科「道徳」を除く、全ての教科等でそれぞれの特性に応じた見方・考え方が教科等の目標の一文目に位置付けられており、教科等の特徴的な見方や汎用的な考え方の育成が目標とされています。以上より、単一の教科に依存することのない汎用的な能力を育成することが今後、一層重要視されていくと判断できます。しかしながら、このことはこれまでの教科観や指導観とは異なる視点を持たざるを得ず、決して容易なことではありません。
教科の枠を超える汎用的能力には様々なものがあります。校内で協議を重ね、研究一年次は、普遍的であるコミュニケーション力に特化して行うこととしました。また、コロナ禍につき、一教室に大勢の教員が集まる研究授業を行うことはできず、従来とは異なる研究のあり方を模索していく必要があり、教育実践プラットフォーム#WeCREATEを立ちあげました。全国の学校から教育実践を収集し、知見を深めていくことをねらいとしています。
現在、本校では、以下の全体論に基づき、それぞれの教員が教科の枠を超える汎用的能力の育成に向けて研究活動に取り組んでいます。年度末には、今年度の知見をもとに、新たな全体論を構築していきます。


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全体論2020