平成29年研究主題「よりよい未来を志向する子」とは

 21世紀は知識基盤型社会といわれ、ICTの発達は私たちの生活を大きく変化させています。

 インターネットの普及により、いつでもどこにいても瞬時に情報にアクセスすることができるようになりました。また、人工知能の台頭によって4割以上の職業が機械や人工知能にとって変わられるともいわれている。このような時代に対応するために、教育においてもさまざまな学びが提唱されています。

 現代は定まった答えがない時代に突入しています。その中で必要とされる力は、みんなで情報をもちより、よりよい答えにたどりつくための力ではないでしょうか。知識量ではなく、後から必要に応じて活用できる力やコミュニケーションしながら自分で答えを見つける、問題を見つける力が求められているのではないでしょうか。

 このような情勢に応じて、文部科学省においても次期学習指導要領で、子どもたちが学習内容を人生や社会の在り方と結びつけて深く理解し、これからの時代に求められる資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的に学び続けることができるよう「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、授業改善に向けた取組を活性化していくことが重要であると述べています。

 本校では、昨年度までの3年間「考える子を育む」を主題に研究を進めてきました。3年間の研究で、子どもは「問い」や「こだわり」をもちながら学ぶ過程で「学ぶ楽しさ」を味わうことが考える原動力となり「考える子」へと近づくことができました。このような子どもの姿から、より『考える子』へと成長するためは、子どもの「もっと○○したい」という「こだわり」を実現するための力が必要であると考えています。。

 3年間の本校での研究の成果をふまえ、これからの社会の変化の中で子どもが生き抜いていくために必要な力は、子ども自身が進むべき未来図を描いたり、自分の生き方を見出したりしてそこへ向かおうと行動する力だと考えました。

そこで、研究の主題を「よりよい未来を志向する子の育成」と設定しました。