副題「決める授業をデザインする」
前回までは、主題について書きました。今回は、副題について書いていきます。
「未来を志向する子」を育むためには、どのような授業を目指していくとよいのでしょうか。
そのために、私たちは授業においての「決める」に着目してみました。
授業では教師も子どももたくさんの「決める」ことを行っています。例えば、どのような問いを追究するか「決める」。追究する方法を「決める」。自分の思いや考えをどのような方法で表出するか「決める」など・・・
しかし、私たちの授業をふりかえってみると「決める」ことの多くを教師が担っていることが多いような気がします。今まで、教師が決めていたことを子どもに委ね、子ども自身が決めることができるようにすることで、学びを自分事として捉え、学びに向かう姿勢が変わっていくのではないかと考えました。
また、子どもが「決める」ためには、自分がどのような姿になりたいのか、何をしたいのか、どのように解決していきたいのかなど、向かう先を自分で見出しておくことが必要となります。子ども自身が少し先の自分を思い浮かべ、意欲や自信をもってその先へ向かうことができると、よりよく「決める」ことができると考えてます。そして、よりよく「決める」ことが、未来を志向する子へとつながっていくと考えて副題を設定しました。
決める授業をデザインするとは,子どもが授業においてよりよく「決める」ことができるように,教師が単元や授業などのデザインを描いていくことです。
現在、各教科において「決める」授業デザインを検討しながら、研究授業を行っています。
研究授業については今後、本サイト上でもアップしていく予定です。