1年_道徳科「かぼちゃのつる A節度節制」



 本教材は、価値項目が節度節制であり、「自分勝手なことを続けたら,自分も周囲も嫌な気持ちになることに気付き,周りの人のことを考えながら気持ちのよい生活を送ろうとする心情を育てる。」をねらいとして学習した。
 導入で、「注意されたけれど続けてしまったこと」について聞くと、「お父さんにいたずらをして、やめてと言われても続けたよ。」「寝るときに扇風機をつけるのはやめなさいと言われたけど、つけて寝たよ。」など、子どもの生活経験からの話をたくさん教えてくれた。そこから、<やりつづけたくなるこころについて>いう課題で学習を進めていった。
 かぼちゃのつるは、かぼちゃはハチ・蝶・スイカ・犬に注意されても聞かず、つるを伸ばしていく。その結果、トラックにつるを切られてしまったとうお話である。
 まずは、みんなに注意されたときのかぼちゃの気持ちを考えた。
「すきなようにやらせてよ」「しつこいなぁ」「じゃましないでよ」と、自分勝手なかぼちゃの気持ちになって考えていた。
 次に、つるを切られたときのかぼちゃの気持ちを考えた。
「かなしいな」「言うことを聞けば良かった」「自分勝手なことをしたら戻ってくるんだな」と、かぼちゃの気付きに子どもも気付いていた。
 最後に、自分勝手な行動について多面的・多角的に考えるために、ずっと見ていた太陽の立場になり、かぼちゃに言ってあげたいことを役割演技やワークシートで考えた。あまり役割演技になれていないこともあり、恥ずかしそうにしてできない子どももいた。しかし、ワークシートに書かせると、全員が書いて考えることができた。
「みんなのじゃまになるからやめよ」「自分勝手はいけないよ」「今度は注意されたらやめようね」と自分勝手なことをしたかぼちゃに優しく教えてあげていた。
 学習を通して、子どものふり返りには、
「注意されたらすぐにやめたい」「いたずらはされたほうがやだからやめよう」「今まで注意されたことがなかったので、注意されるってこんな気持ちなんだとわかりました」と、分かったことを生かしてこれからどうするかを表していいる姿が見られた。