1年道徳科_「はしの上のおおかみ B親切、思いやり」



 本教材は、価値項目が親切、思いやりであり、「親切にしたときの気持ちよさを知り、だれに対しても思いやりの心をもって接しようとする心情を育てる。」ことをねらいとして『はしの上のおおかみ』を学習した。
 『一本橋で出会う動物を威張って追い返していたおおかみは、くまに出会ったとき、抱き上げてくれて渡してくれたのに驚き、それから自分も同じことをするようになった。』という話である。

導入では、『親切って何か知っている?』と尋ねた。
すると、
「やさしくすることだよ!」
「昨日友達が転んだら、〇〇さんが手当てをしてあげていたよ」
「忘れ物をしたときに貸してもらったよ」
「誘ったら一緒に遊んでくれるよ」
と親切にされたこととともに親切とはどのようなことかを答えていた。

中心発問で、
『橋を渡してくれたくまさんを見て、おおかみはどんなことを思ったかな?』と尋ねると、
「自分は悪いことをしていたんだな」
「ごめんって謝りたいな」
「くまさんは親切だな」
「小さい人にも親切にしなくちゃいけないんだな」
「おもしろいこととやさしいこととどっちをしたらいいのかな」
など、くまの優しさに触れたことで、おおかみが親切のよさに気付いたということを考えていた。
 その後のおおかみの行動について、おおかみとうさぎになって役割演技を行った。親切にされたうさぎだけでなく、親切なことをしたおおかみの気持ちも「いい気持ち」であることに気付くことができた。

子どもは、ノートにふりかえりとして、
「より親切にしたほうがいい気持ちになってもっとしたいなって思うけど、逆にいばると嫌なことが返ってくるから、威張っていることを後悔するから、自分にも相手にもよくない。」
「すればするほどその人からいいことや誘われたりするかもしれません。親切をすると☺にっこりになって自分だけじゃなくて友達も☺にっこりになるから親切は大切だとわかりました。」
「親切を知っていたけど、こんなに大切とは知りませんでした。弟やお姉ちゃんにも優しくしたいです。」
と書いていた。
「親切」についての理解を深めるとともに、これからの自分の生き方について考えている姿が見られた。