6年_家庭科「レッツ クッキング Part3 ~いためる技をゲット!~」
本題材は,いためる調理の特性を理解し,いためる調理ができることをねらいとしている。いためる調理のポイントを,①かたいものからいためる,②いためる時間を考える,③切り方を考えるの3点と考えている。この3点について学習できるよう,もやし,にんじん,ピーマンの3食材を用いた3色野菜いためを調理する。
本時は,いためる調理のポイントについて考えることができるよう,同じ食材,調味料で調理した2種類の野菜いためを,見た目,味,香りを観点に試食した。調理の仕方の違いは表の通りである。子どもたちは,興味津々で試食していた。グループで話し合いながら試食する中で,野菜いためAは焦げていたり,野菜が軟らかかったりしていることに気づいた。野菜いためBは,Aに比べシャキシャキして,みずみずしい感じがしたと述べていた。同食材で調理したことを話すとびっくりしていたが,調理の仕方にちがいがあることに目を向けることができた。その後,最初に一人で黙って調理のポイントについて考えた後,グループで交流,全体で交流を行った。友達との交流で得た考えをワークシートに赤字で加筆することで,思考過程を可視化できるようにした。子どもたちは,いためる時間,火加減,切り方,調味料を入れるタイミング,いためる順序,電子レンジで温めることの有無の6点が違うのではないかと考えた。これら6点の中で,一番影響を与えている調理のポイントに赤丸をつけることで,次時の試し調理で調べるポイントを明確にした。次時の試し調理の調理計画を立てるところまでする予定であったが,調べるポイントを決めるところで本時は終わった。調理のポイントを考えている際には,フライパンについて記述している子も見られたが,ふりかえりには「いためる時間」が関係していそうと記述していることから,ふりかえりを書くことを通して本時の学習を再構成し,いためる調理のポイントは時間ではないかと自分で結論付けていたことから,ふりかえりをすることは大切であることが分かる。
次時は野菜いためBをめざして試し調理をすることを告げ,グループごとに調べるポイントを再確認し,条件制御をして調理計画を立てた。理科での学習を生かすことができていた。それぞれのグループがそれぞれの観点について調べ,それらをまとめることで,野菜いためBの調理の仕方を理解するとともに,いためる調理のポイントも理解することができた。