1年2組 笠松幹生 のこりはいくつ ちがいはいくつ


本単元における知識創造
日常の事象から求残や求補、求差の場面をとらえ 減法計算の仕方を考える活動を通して 数の構成を多面的に見る見方を新たに構築していく営み



⑴ 本単元における「かかわり」の活性化
 子どもが自分の考えと他者の考えを比べながら、自分の考えを修正・洗練していくための数学的コミュニケーションが行われている状態を「かかわり」の活性化ととらえる。本単元における数学的コミュニケーションを以下のように考える。
○算数の多様な表現・表記を使う
 ・半具体物操作と言葉を使って、減法を表す「たべる」「とんでいく」などの言葉と、数学の抽象的な言語・記号とを結びつけている状態
 ○考えの伝達や討議などの交流をする
・友達の説明を聞いて、自分の考えとの違いに気づき反論や質問をしたり、同意してつけ加えたりしている状態



⑵ 本単元における「かかわり」を活性化する手だて
○学習問題の工夫
 授業で提示する減法場面は、子どもたちにとって身近で、日常の事象と結びつきやすいものにする。絵や図、実物を提示することで、減法の事象をとらえられるようにする。また、場合によってはブロック図を提示して問題作りをうながしていく。そのことで子どもたちは、求めることや分かっていること、さらに既習の学習内容を相互に話し合い、問題を分析的にとらえていくだろう。
○表現方法の工夫とコミュニケーションの目的意識の明確化
絵や図を描く作業や、具体物や半具体物の操作を取り入れる。減法の用いられる場面をとらえた後、立式と計算の仕方を考えていく際の手だてとしたい。また子ども個々の考えが分かるよう、子どもが、絵や図、半具体物操作と結びつけて言葉を正しく使うことが必要だと考えている。子ども相互の話し合いの中では、「少なくなる」「のこり」などの減法に関する言葉が出されるだろう。また、おはじきを使って1対1対応を表現したり、「少なくなる」「のこり」の意味を表現したりすることも考えられる。互いの異なる表現に出会わせ、各々の関連性に着目してコミュニケーションを促したい。その時、図や具体物・半具体物操作、式が何を表しているのかを結びつけて説明できるよう、教師が言葉かけをして、子ども同士の考えの橋渡しをしていく。
○評価の工夫
 自己評価カードを取り入れる。その評価項目は「自分の考えを友達に話せたか」「友達の考えを聞けたか」である。今後は、友達とのかかわりを通して分かったことや、自分の考えが変わったことをふり返るようしていく。これらの手だてによって、子ども相互のかかわりに関する内容を全体の場で広めていけば、子どもは他者と学ぶよさ、他者から学ぶよさを意識できると考えてい