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音楽科における知識創造
様々な音や音楽に自分なりの感じ方で向き合い
互いにかかわり合う中で自らの音楽性を高めていく営み
音楽科における「かかわり」の活性化
多くの音楽には楽譜や音素材(範唱や範奏、友だちの表現など)という汎用テキストが存在している。子どもは、このテキストをもとにして、互いのかかわりの中から自らの音楽性を高めていこうと試みている。同じ楽譜であっても、音階やリズムを正確に表現できるようになる段階から、音楽の規則性を把握して、音楽的スキーマをもとに楽譜の行間を推察できる段階まで、個々の読譜力に差異が生じる。また、同じ楽曲を聴いても、感じ方に個人差が存在することから考えると、音楽の魅力や感受の多様性と向き合うために、相互にかかわることは不可欠である。音楽科における「かかわり」の活性化とは、汎用テキストをもとに、互いの表現(言葉によるもの、音楽のよるもの、空気を伝わって感じるものすべて)から新しい刺激を得ながら、自らの表現に活かそうとしている状態ととらえる。受け手となって刺激を得ようとする立場ではなく、活発に自分を表現する立場となることで、自らの音楽的な高まりや深まりにつながるものと考える。