6年3組 松田宏明
本題材における知識創造
速いバトンパスをめざして友達と教えあいながらよりよいバトンパスの動きに気づき それを身につけようとする中で リレーの楽しさを実感していく
本題材における「かかわり」の活性化
本単元における「かかわり」の活性化を、速いバトンパスの技術ポイントに気づき、それができるように友達と練習していく中で、リレーに対する価値観が広がっていく状態ととらえる。
速いバトンパスの技術ポイントとして、受け手はスタートのタイミング、前を向いての走り出し、短時間でのトップスピードへの走り、声の合図からの反応、手を出す位置などが考えられる。また、渡し手では受けてとの距離感をつかみ合図の声を出すタイミングや大きさ、バトンを押し付ける渡し方が考えられる。子どもの実態から本単元での学習内容を、受け手はスタートのタイミングと前を向いてバトンをもらうこと、渡し手は合図の声のタイミングや大きさに、それぞれ重点を置いて行う。
「かかわり」を活性化するために
教師は子どもの意識に沿った支援の見通しをもつために、子どものリレーに対するイメージやその学習で学んでみたいことを事前に把握する。そして、単元を貫いての学習課題を設定することで子ども一人一人が適しためあてを持てるようにする。子どもが適しためあてをもつことは、自己のめざす姿を思い描きながら自己の変容に気づくことにつながる。
ビデオで自分のバトンパスを撮影し観ることで、自分では気づかない姿を見ることができるようにする。また、思い通りの動きができているかどうか確認でき、新たな課題を見つけることにつながる。そそして、映像の流れる動きを静止したりコマ送りにしたりし、観点を示して見せることで、運動を見る「目」を養う。これは、動きの中のよりよい体の使い方を見ることにつながり、友達のバトンパスでの技術ポイントにアドバイスができるようになる。速いバトンパスの技術ポイントをお互いにアドバイスできるようになれば、運動技能の習得につながる体の使い方がわかったと捉えることができる。
体育的かかわりが学習ノートに見られた場合、友達にアドバイスすることは自他の学びに有効であること、アドバイスが友達に認められたり、友達といっしょに達成したときの喜びやふれあう楽しさ、全体に広める。このようなくり返しが、体育的かかわりを育むことになる。この体育的かかわりを有効に活用しながら学習を進めていくことは、子ども同士の伝え合いが増え、バトンパスの技能を習得していく過程で、リレーに対する価値観を広がっていくことにつながる。