5年国語:豊かな言葉の使い手になるためには(完結編)
長らくお読みいただいた「豊かな言葉の使い手…」の単元が終わりました。第4次で書かせた児童のふりかえりから、本年度の研究の成果を読みとっていただければ嬉しいです。また、お読みになってのご意見やご感想を、本校HPに送信していただければ、なお嬉しいです。
「豊かな言葉の使い手になるためには」の学習を終えて
見つめ直し(書き直し)の見られるふりかえり
- はじめ私は、「豊かな言葉の使い手」とは、やさしくて、思いやりがあり、心がキレイで、いろんな言葉を知っていて、言われて嬉しい言葉を使って、短い言葉で感動させられる人だと思っていた。しかし今、勉強を終えて、「相手に伝えよう」や「分かろう」と思う人、前の人の意見に関連づけて、聞き手に分かってと強く思っている人だと思います。こう書いている内に、前は、「話す人」が使い手だと思っていたけど、今は、「話す」ということと「聞く」ということの両方が「豊かな言葉の使い手」に関係していると分かったので、考え方がけっこう変わったんだと思いました。これからは、「行動」に移したいです。
- 最初は、やさしいとかアクリスができるとか、敬語を正しく使うとかだったけど、学習を終えて、相手のことをもっと考えられた意見になった。使い手になるためには、話すことも大事だけど、「聞く」こともすごく重要だということが分かった。そして、聞くということは、相手の意見について考えるということだから、最初よりすごく深まっていた。
- 今までは、人のことなんて考えてなかったので、よかった。
- 1時間目の授業では、敬語が使えるとか言っていたけど、意見が変わって、相手の気持ちを考えられる方が大事だと思います。
- 最初は、「相手を楽しくさせる言葉を使う人」や「うまく言葉を使う人」など、その職業のポイントみたいになっていたけど、今は、総合的に「人の話を聞いて、自分の意見も伝えられる人」という意見に変わりました。そこが、学習して変わったところです。
- 昔は、アクリスとかアイコンタクトとか、書いてあることが全然具体的でなかったけど、今日書いたことは、今までよりすごく具体的になった。僕は、この勉強をして進化した。この勉強が終わっても、ここで学んだことを普段の人生に生かしていきたいと思った。この勉強をしてよかった。
- (1回休んだから)15時間前の自分は、豊かな言葉の使い手とは誰かという問いで、詐欺師と書き、理由は、言葉を選んで使い、人の気持ちをよく考えて読みとっているからと書いていたが、今は視点が違って、アクリスや分かろうとして「聞く」や「考える」などを書いているから、けっこう変わったと思った。
- 最初に考えたのは、「言葉を正確に使えたり、流行語ばかり使わない人」だったけど、今は全然違う意見になりました。最初は「話す」という視点からしか考えていなかったけど、最終的には「聞く」という視点や「書く」という視点からも考えられるようになりました。これからは、私が考えた「豊かな言葉の使い手になるためには」を実行して、最終的に自分も「豊かな言葉の使い手」になれるといいです。
「認め合う学習集団作り」が見つめ直しにつながる
僕は、最初と最後しか出られなかったから、今日、みんなが言う意見を聞いて、最初と全然違うなと思いました。相手の伝えたいことを考えるとか、相手を大切にするなど、「自分ではなく相手のことを考える人」というイメージが出てきていたので、16時間もみんなが頑張ってきたことが分かりました。僕は討論していないので、これからに生かしたいです。
「学習課過程を書かせる」ことが見つめ直しにつながる
前の考えは、豊かな言葉の使い手は「朗読家」だった。しかし、討論を重ねる中で、朗読家よりももっと豊かな言葉の使い手に該当するものが分かった。「アクティブリスニングができる人」だ。アクリスができる人は、話が聞けるし話せると思ったからだ。しかし、アクリスができるだけでは相手を大切にできないと、モデル討論をしてみて分かり、最終的に、「相手を大切にできる人」になった。これは、相手の意見を聞いて変わったので、相手の意見を大切にすることが大切だとよく分かった。
「他の学習場面に生かす」ことが見つめ直しにつながる
- 最初は、言葉をよく知っている人などしか思いつかなかったが、学習を終えて考えてみると、聞くことと話すことについてたくさん出てきました。いろいろな豊かな言葉の使い手や、そうではない人を見てきたことで、たくさん意見が出てきました。ととも深く考える時間もあって、私の意見は深まったし、人のいい意見も取り入れることができました。これからも、深く授業をして、私の意見を深めたいです。
- 前まで、アクリスをただするなどと書いていたけど、いろんな班の討論を見て、いろんな考えを持つことができました。それに、普通の授業でもだいぶアクリスができるようになりました。討論でも、いろんな質問をすることができて、成長したなぁと自分でも思いました。「聞く」だけでなく「話す」ことも大事だと思います。
- 僕は、豊かな言葉の使い手について、最初と最後で変わりました。最初は、ただアクリスやアイコンタクトばかり思っていたけど、最後では、こんなにいろんなワザを使っていたんだ、と思いました。そして、また討論するときは、今までにやったいろんな人のワザを使って頑張ろうと思いました
学び方の自覚
16時間前は、やさしいとかたくさんの言葉を知っている人とかだったけど、今の私は、討論を通して考えも変わって、討論も少しはうまくなったと思います。人の意見は大切にして、自分の意見もちゃんと伝えられたらいいです。
学び方が学習内容の理解につながる
- 最初、アクリスといっても、ただ返事するだけだと思っていたけど、討論で心のこもったアクリスをしてもらったとき、「嬉しい! ちゃんと聞いてくれてる!」と思い、逆にダラダラと「分かりましたよ。」「聞いてなかったので…」とか言われて嫌になって、返される言葉から気持ちって伝わるんだなと分かりました。しっかり言葉のキャッチボールをして、みんなでフォローし合えたら、司会も嬉しいし、司会任せではなく、みんなで協力しなくてはならないということが分かりました。
- 人の話を聞く力が、初めは少し小さかったけど、この勉強を通して少しついたと思った。理由は、やる前よりアクリスができるようになったから。
- 最初はオレオレさぎ師が豊かな言葉の使い手だと思っていたが、討論を重ねる内に、聞いて質問して、話を盛り上げることができる司会者やインタビュアーに変わった。16時間も学習して、私の中で分かったことがたくさんあった。分かっただけでは無駄だと思うので、今から分かったことを使ってみたい。この学習で、私もこのクラスも進歩しているといいな。