4年国語「ごんぎつね」


「p19 その明くる日も、ごんは、くりを持って、兵十のうちへ出かけました。」
ごんは、何日もいわし、くり、まつたけを兵十の家にもっていったのはなぜかを考えました。

子どもたちの解釈です。
『あなの中で、「あんないたずらをしなけりゃよかった」と兵十からうなぎをとったことを後悔し、そのつぐないとして、いわし屋からぬすんだいわしを兵十に渡すことができた。
 しかし、まだつぐないの気持ちをみたすことはできず、くりをもっていこうとした時に、兵十のほっぺのかずりきずを発見した。それを見て、ごんは兵十をかわいそうに思い、次の日も、その次の日もくりを持っていき、次の日には、まつたけも持っていっている。ごんは兵十に申し訳ないことをしたと強く思っていることを読み取っていた』
 さらに「月のいいばんにぶらぶら遊びに出かけました」と書いてあるが、ばんに遊びにいくというのもおかしい。兵十のことが気になってでかけたのだろう。そこで、おっかあの「お念仏がすむまで」しゃがんで待っていたことから、「おっかあが死んでしまったことを重く受けとめていた」とも解釈していた。 ここではごんは反省というよりは、猛省だと言っていた。
また、自分の行為が「神様のしわざ」と思われていても、なおもくりを持っていっていることから、p12の後悔の思いから全て通して、兵十にしてしまったいたずらに対し、猛省しているとも解釈していた。

 次の考えも出たが、これは疑問に終わった。
「ごんは、兵十と仲良くなりたかったからだ」
 本文から根拠は見つけられなかった。