6年国語 カレーライス


今日の国語は、期せずして「問いがつながる授業」になりました。
チャイムと同時に国語係が授業を始めました。
5分間、自分の考えをまとめた後、一斉交流が始まりました。
課題は、前時に生まれた問い「ひろしは子どもっぽいのか」。
子どもっぽい派も大人っぽい派も、叙述を根拠に次々に発言しました。
それに対しての質問や反論もありました。
「ぼくの誤解かもしれないけれど…」と前置きをしながらの反論にとても好感が持てたので、価値づけようと教師の発言の場を求めると、「先生は今、口を挟まないで!」と、誤解なんだけどなんとか自分たちで解決したいという意欲は嬉しかったので引っ込みました。
途中、ざわつくと「立って発言して!」
事態収拾にもたつく司会役の子に非難が出始めると「国語係のせいではないよ!」
話題が逸れていきそうになると「少し話題がずれてきたから…」
司会が多数決で進めようとすると「決を採る目的は何ですか?」

そんな彼らをとても頼もしく、微笑ましく眺めていました。
発言内容もなかなかのものです。
「口調だけで子どもっぽいと判断してもいいの?」
「なら、味覚だけで判断するのも同じじゃない?」
という、反論の反論に対して、
「視点を統一しないと、まとまんないよ。」
「いろんな視点から考えるから、話し合いが面白いんだよ。」
大人顔負けの議論が続きました。

残り5分になって、漸く教師の出番が来ました。
視点の違いに気づける子ども達なので、「盲人の象」の逸話を入れた後、
「なぜひろしとお父さんはすれ違うのか」という課題と結びつけて、
ひろしは自分のことを大人だと思っているのに、お父さんはひろしのことを子どもだと思っているからすれ違うんだ という読み方を共有しました。
明日は、そんな二人がなぜ仲直りできたのか考え合います。



今日は子ども達の話し合いを聞くのに精一杯で、授業後の板書しか撮れませんでした。
代わりに、前時の班学習の様子を載せました。