かげはどこにできるのだろう。
子どもたちの予想の中には、太陽が出ていないとかげはできないから、太陽がある方向と何か関係があるのではないかという考えがあった。
そこで、太陽の方向とかげの方向を確かめるために運動場に出た。
子どもたちは早速、自分でかげをつくって、太陽の方向とかげの方向を確かめていた。
「太陽の方向と反対の方向にかげがある」
どの子どもも実験することで確かめることができた。
さらにかげは、どんな小さなものでもできることを発見した。
写真の女の子はその辺に落ちていた木の棒を立てて、かげをつくっていた。
「先生、こんな小さな棒にもかげができている」
指のさす方向には太陽がある。太陽の光りをさえぎるものであれば、かげはできることを体感していた。