3年 総合「めざせ!考えるたつじん」②

 小学校での永遠の問題「廊下を走るな!」について,本気で何とかしたいと考えている子どもは少数でしょう。それは,子ども自身が自らの問題として主体的にとらえていないことが一因であると考えます。
そこで,この「廊下問題」について問題意識をもち,情報を収集・整理したうえで,解決策を探っていく学習を行いました。改めて考えれば,注意されたり皆の迷惑になったりしている廊下問題に対して,自分たちが何かしらの影響を与えることができるとするなら,それは十分学ぶ必要感として認識されるのではないでしょうか。
このように子どもの心の内から行動を発生させようとする動機:内発的動機付けを持ち続けることが主体的に問題をとらえ,追求のための問いを生み出していくと考え,実践を行いました。


 思考スキルを活用し,グループの視点を明確にした後,そのテーマに沿って取材を行います。ここで集めた資料をもとにして,自分たちの意見を組み立てます。発表会では,それぞれの意見を聞き,組み合わせながらより良い結論を探りました。


 調べたことを羅列するだけでは何も伝わりません。自分たちの考えを皆に伝え,説得し,理解してもらう。そして皆が深く考えることなく導かれた結論ではなく,それぞれが譲歩しながらも最大限に主張した上での落とし所,すなわち建設的な妥協点に迫ることを目指しています。