5の2 平均を使って

10月に読んだ本の冊数です。どっちのグループがたくさん読んでいるといえるかな?という問題を考えました。A班は4冊、3冊、0冊、5冊、2冊 B班は1冊、6冊、3冊、4冊となっています。まずは、問題の内容をしっかり確認しあいました。なんだか解けそうだなあと感じながらも同じなような、B班のような・・・とちょっと迷う問題です。
手立て1:算数のよさや美しさに気付く足場作りとして経験を活用することで解ける可能性を感じる問題を設定したのです。


どうすれば比べられるのか、それぞれ考えました。合計数を出している子、平均を出している子にわかれました。
そこで、まず問題になったのが、0冊を人数にいれるのかということです。ここは、0冊でも班の人としてカウントは必要だという話にまとまりました。
次に問題になったのが、なんで平均を出す必要があるのかということです。合計数で比べればいいと言っている子は、人数はべつに問題ではないと言っています。これに対し、合計数では、比べられないから平均が必要だと言っています。この2つ目の問題で話し合いが展開されました。
手立て2:考えを洗練していく話し合いとして、焦点をしぼっていきました。しかし、結局はすっきりしないままになってしまいました。
その原因として、4人と5人を比べていてもあまり差は感じられず、ぴんとこない子がいたのだと事後研で話がでました。4人と20人で比べれば、合計数ではどちらが多いなんて比べられないのだと実感できる。その辺に焦点を当ててもう一度話し合いをすることにしました。


何で平均で比べるといいのか、平均の有用性に気付く楽しさを目指した授業でしたが、なんとなく感覚で平均のよさを感じてはいるけれど、いざそうやってつっこまれたり、違う考え方の子が出たとき、なかなかうまく答えられないでいる子はたくさんいます。しかし、そこで、となりの子と話して「ああでもない」「こうでもない」と語っている姿こそ「学ぶ楽しさを味わう」ことにつながると実感しました。


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