2の3国語 「スーホの白い馬」

〈白馬をつれてきたスーホのようすや気持ちをそうぞうしよう〉
○言葉との出合いを課題につなげる
 単元のはじめ、感想を交流した時に、多くの子ども達から「スーホと白馬の、お互いへの大好きな気持ちや、やさしい気持ちが伝わってくる」という感想が出されました。それを受け、「スーホの白馬への思いや、白馬のスーホへの思い(指導案には♥マークで表現しています)が伝わってくる所を見つけながら読もう。」という意識をもって二次の読み取りに入りました。
 本時は、スーホと白馬の出会いの場面です。スーホの、白馬への♥が伝わるところを見つけながら、スーホの気持ちを想像しました。子ども達からは大きく2つの意見が出されました。1つ目は、飼い主やおかあさん馬も見当たらず、おおかみに食べられるかもしれない白馬が「かわいそう、心配だ」という意見。もう一つは、「にこにこ」という言葉に目を向けて、おばあさんとふたりきりだったのに、家族や兄弟ができたみたいで「うれしい」という意見でした。「かわいそう」という意見の子たちからは、きっと、かいぬしやおかあさん馬を探していたから、暗くなってしまったんだよ。という意見も出されました。

○かかわりを通して言葉を拡げる
 スーホの気持ちを想像した後、スーホの♥が一番伝わってくる所を一人一人が選び、黒板にネームを貼りました。そして、どうしてここから♥が一番伝わってきたのかを交流しました。スーホの気持ちの読み取りで時間がとられてしまい、時間的には十分ではなかったのですが、それぞれの思いを聞くことができました。「おもわず見とれるような白馬になった所が、自分の一番の♥です。どうしてかというと、きっとスーホは、一日も休まずに毎日心をこめて世話していると思うから。」という意見は、教師も想像していないものでした。ノートに書いたふりかえりにも、友達の意見を聞いて一番の♥が変わりましたというふりかえりがいくつもありました。

○言葉が生きて働く場を設定する
 三次では、「ブックミーティング」を予定しています。自分の一番のお気に入りの「赤羽末吉さんの絵本」を選んで、ブックミーティングを行う予定です。(赤羽末吉さんは、絵本「スーホの白い馬」の挿絵を描いた方です)「ブックミーティング」って何?と思われた方は、ぜひ、発表会にご参加ください。


ファイルイメージ

指導案