3年 総合(情報教育)「めざせ!考えるたつじん」バスマナー問題

 3年生が立ち向かうにはあまりに巨大な「バスマナー問題」,各班は思考スキル活用により導かれた,それぞれ最も重視する視点を訴えるために発表準備を重ねてきました。そして迎えた公開授業,「私たちのポスター良いと思いませんか」「…?何を訴えたいのか伝わりません」,「6年生が注意してくれれば良いと思います」「6年生だって守っていない人はたくさんいる,それのまねをしろというのですか?」,「バスの定員を半分にすれば静かになると思います」「それはおかしい,きちんと守っている人も乗れなくなってしまう」等々。かなり鋭い反論も飛び交いましたが,それも発表を最後まで聞いてからの反論です。そこに「いやなこと言われた…」「○○さん嫌い!」等と思ってしまう子はほとんどいないと思います。なぜなら,この学習そのものが「学ぶ必要感」に大きく支配されているからです。

 徹底的に意見の応酬を行っているこども達に「学ぶ楽しさ」はあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。もちろんそこには見た目だけの単なる楽しさなぞ微塵もありません。しかし,皆でアイデアを出し合い,自分たちの力で問題を解決したいと本気で考えている子ども達にとって,それぞれがぎりぎりまで意見を交換して導かれる「建設的な妥協点」を探っている活動そのものが結果として学びを楽しむことになると言えるのではと思います。

 明日は社会科,「がっちり!もうかるコンビニをどこに建てたらいいかな」を行います。子ども達が遠慮せず,かつ単に貶めるだけの発言もせず,クラスにおける最適解に少しでも近づけるよう学び合います。ご参観にいらっしゃる方,どうぞ情報学級の学びを目撃してください。