1の2体育 「ボールけり遊び」


 研究発表会ではたくさんの方に大変貴重なご意見を頂きました。本当にありがとうございました。その後のボールけり遊びの授業について書かせて頂きます。
 <もっともっと得点をとるには>という課題で、攻撃面の作戦を立てることを共通理解しました。それまでほとんどのチームが考えていた作戦は「分担作戦」といって、攻めと守りを役割分担するというものでした。そうするとひたすら守る子は、単元のめあてである蹴る技能を高めるための経験を積むことができません。子どもたちは、勝つためには得点をとられないことだと考えたのですが、子どもの試行の流れを考えると当然のことです。どうすれば守ることよりも得点をたくさん取ることに必要感を感じるものかと考えました。そこで、ゲームで取った得点を残すことにしました。そして前のゲームよりも得点が伸びるかどうかという観点で作戦や動きの良し悪しを判断します。実際には、必ずしも良い動きや作戦が得点につながるとは限りません。しかし、1年生にとっては数値で比較するような単純な分析方法が適していると考えました。子どもたちは、前のゲームよりも得点を上げることをめあてに取り組み、明らかに蹴る回数が全体として増えました。
 また、これまで各チームで0から作戦を考え作っていましたが、教師側から「こんな作戦もできそうだよ。」と3つ作戦を提示し選択できるようにしました。①みんなでいっせいに蹴る「いっせい作戦」②順番にタイミングをずらして蹴る「ずらし作戦」③蹴る場所を直前で変える「だまし作戦」です。そうすると「ぼく、もともとやってたよ!」などこれまでやってきた良い動きの価値付けをすることにもなり、作戦タイムで出てくる話の内容が広がったり、ゲーム中の動きが良くなったりしました。チームによっては「①と③を組み合わせてみよう!」など作戦の内容も良くなっていきました。
 本単元で経験したことは、今後のゴール型の運動に活かしていってくれると思います。たくさんの貴重なご意見本当にありがとうございました!!