11月14日(土)研究発表会2日目 5年理科「ふりこのきまり」2時間目
2時間目では、前時に見つけた振り子の周期を変えると思われる要因「ふりこの長さ」「おもりの重さ」「ふれ幅」のうち、どれが、またはいくつが、ふりこの周期の変化と関係しているかを調べる時間となります。子どもは、「一番関係しているのはふりこの長さ」ではないかと予想する子が多く、この時間では長さを変えて調べることとなりました。
本時では、前時に見つけた振り子の周期を変える要因のうちどれが関係しているかを、より科学的に実験をして調べることで、自分の考えを確かめることを学ぶ楽しさと考えました。
そのために工夫した点としては、周期を計測するためにストップウォッチを使うと必要以上に細かい時間(百分の1秒など)が出てしまうため、カウントアップのできるシンプルで使いやすいキッチンタイマーを用意し、10分の1秒以下は計測しないようにしたこと。また、全グループの結果が視覚的に分かるようにするため、黒板に大きめのグラフ用紙を貼り、そこに実験結果をシールで貼るようにしたことで、結果の正しさや誤差に気づけるようにしたことです。
子どもからは3つの要因が出されたので、それらを条件を制御しながら実験することを確認し、実験を進めました。初めての振り子の実験だったこともあり丁寧に実験方法を説明したのですが、時間がかかったことは反省点です。もっとすっきりと説明できたらよかったです。1時間目にたくさん振り子を作り変えて操作していたこともあって、ほとんどの班は3種類に長さを変えて実験をすることができました。結果もほぼ正しく出すことができ、振り子の周期は振り子の長さを変えると変わることを見つけだすことができました。本時は「考える」というよりは「考えたことを確かめる」時間のようでしたが、前時に自分たちで要因を見つけ追求意欲を高めることができた上での本時だったので、実験にも目的意識をもって取り組むことができたのではないかと思います。
参観者の方からは、今回は10、20、30cmと振り子の長さを変えたが、もっと長いと準備したグラフ用紙では表せなくなること。全体の結果とグループの結果を見ることができるるようにシールの色をグループで変えるなどの工夫があればよいのでは、誤差を少なくするためには実験者を固定した方がよいのではといった意見がだされました。また、どのように評価しているの学校として共通の評価システムはあるのか?という質問がありました。評価については子どもの姿やノート、ワークシートなどで見とっていますが学校としてのシステムはなくこれからの改善の一つではないかと思います。システム作りの必要性もふくめ議論していく必要があると感じました。
2日間を通し、多くの方々に授業を参観していただき大変ありがたく思います。何か一つでもこれからの授業に生かすものが見つかっていればいいなと思います。また、たくさんの貴重なご意見をいただいありがとうございました。自分では気づかなかった視点をいただき大変勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします。