4年英語  I like kanazawa. 留学生の方との交流会




 12月2日の6限目に,I like Kanazawa.の学習で留学生の方との交流会を行いました。
金沢大学から11名の留学生の方が来校。3クラスに分かれて,子どもたちと交流しました。
子どもたちは,午前中から期待と緊張で胸がいっぱいだったようです。「だいじょうぶかな。」「ちゃんと言えるかな」と言った声も聞かれていました。
 ただ,始まってしまうと,子どもたちはいつもの調子でした。事前に準備した写真や実物(和菓子や工芸品など)を見せながら事前に考えていた紹介文を言うことができていました。子どもたちのすごさを感じたのは留学生の方からの質問があった時です。
 子どもは突然の質問に多少は戸惑うこともありましたが,留学生の方の英語表現を聞いて,事前に考えてあったこと以外のことを伝えていました。これが今日の授業における「考える場」の一つ目です。
 子どもの中に,質問にどう答えるか?自分が知っている語彙をどう使うか?という「問い」がうまれます。グループでの活動でしたので他の子も一緒になって悩んでいました。留学生の方が気を利かせて簡単な英語に言い換えてくれたこともあり,ジェスチャーなどを交えて答えることができていました。語彙量が少ない子どもにとって,手持ちの語彙では質問に完璧に答えることはできませんでしたが,自分なりの表現で伝えようと工夫し「言えた」「伝わった」という満足感・達成感を味わう場となりました。まさに「英語における学ぶ楽しさを味わう授業」です。
 知っている単語を並べて何とか伝えた子がいました。答えの中で文法の間違いなどは見られましたが,知っている正確な英語だけを使うのではなく,表現しながら英語表現に気付き,慣れていくのが小学校における英語の学び方であると考えます。
 また,後半は留学生の方々の国を紹介してもらいました。これまでの調べ活動を通して,金沢に愛着を強く感じてきている分,留学生の方々の国の紹介を興味津々で聞き入っていました。また,民族衣装などを持ってきていただいていたので,異国の文化に直接触れることができました。東南アジアでは,暑い気候のため着るものは涼しさを感じる素材であったり,農作業に適した服が工夫されていることなどを知り,日本の衣服との違いや共通点に気付いていました。異文化への思いをもつことができる貴重な学習となりました。
 今日の学習を通して,「もっと英語を使ってみたい。」「もっと外国の人と話してみたい。」という「こだわり」が生まれることで学ぶ意欲が高まり,コミュニケーションを通して「考える子」が育まれていくと感じました。