4年3組 国語 「ウナギのなぞを追って」①


4年生最後の説明文の学びは、「まとめ・活用」に挑戦しています。
「教えてもらったこと」はそのまま「学んだこと」ではありません。
自分で使ってみて初めて、使えてみてやっと「自分のもの」「自分の学び」にあるのだと考えています。

そこでこの単元では、授業そのものを子どもたちが進めています。

まず取り組んだのは、それぞれの感想から「みんなと勉強したいこと」を洗い出しました。
ところが、多くの課題は、いくら本文を読んでも、いくら話し合っても答えが見つかりません。
授業の終末で、「今日の授業でどんな国語の力がついたの?」という問いに、誰も答えることができませんでした。

次の時間までに悩みぬいた国語係は、1.2学期の説明文の学習を思い起こして、段落構成図を作ることで、内容や説明の仕方を読み深めることを提案します。
その前に、「はじめ・なか・おわり」に分けたいという声が上がり、そこから考えることになりました。ところが…。

「はじめ」には、問いの文があるはずなのに、見当たりません!
「ウナギがどんな一生を送る生き物なのか」が問いの文? 
「なぜ、はるか南の海にまで調査に来るのか」かなあ? 
でも、すぐ後に答えの文が書いてあるよ。
「おわり」の段落に「ウナギがどこでたまごを産むのかという問題は、これでほぼ明らかになった」って書いてあるから、これが問いの文だったんじゃない?

この後、3年生で習った「すがたを変える大豆」にも、問いの文がなかったことを思い出し、代わりに「話題提示」の働きをする部分が「はじめ」なんだという認識を確認しました。

子どもたちの試行錯誤から、教師自身も学ぶことが見つかることがあります。たくましく育ちつつある子どもたちの姿を、微笑ましく見守っています。