1の1生活科「じぶんでできるよ」


3学期の研究授業では、学ぶ楽しさを味わう授業を目指し、子どもの姿の見取りを大切にしながら取り組みました。

前回の授業では、冬休みのお手伝いの経験をもとにお家のお仕事について考えました。
家族の誰か(主にお母さん)にお仕事が集中していることは何となく感じられたものの、だから「大変だ!」「自分がどうにかしなくっちゃ!」というような思いに至った子は、まだまだ少ないように感じました。
そこで、お家のお仕事について、「どんな仕事があるのか」「誰が担っているのか」を調べてみることにしました。

まず、「お仕事」「お手伝い」という言葉の違いを子どもたちと共有しました。
「お仕事」とは「全部やるもの」「いつもやるもの」、一方「お手伝い」とは「たまにやるもの」「誰かがやっていて、それを手伝うもの。自分だけがやるものではない。」というイメージの違いがあるようでした。
それを踏まえ、「お仕事調べ」を行い、その結果を発表しました。
その中で、子どもたちは「家の中にはたくさんのお仕事があること」、「自分の知らなかったお仕事がたくさんあったこと」、「家族の誰かに負担が集中していること」に気付きました。
「こんなにたくさんのお仕事があるなら、自分もなにかできることをしたいな。」
「このままではお母さんが倒れてしまう。大ピンチだ!!」
「家族みんなが毎日にこにこでいられるようにしたいな!」
というような、さまざまな思いや願いが聞かれ、以前よりも必要感をもち、自分事として考えている様子が見られました。

そこで、本時では「お手伝い大作戦!」の計画を立て、自分のできることについて考えました。
「お仕事大作戦」ではなく、「お手伝い大作戦」です。それには理由があるのです。
子どもたちいわく、「お仕事」をするのは今の自分たちには難しく、まずは自分のことをしっかりと自分でやり、そして家族のために「お手伝い」もしたい!という思いからなのです。
家族みんながにこにこ笑顔になる作戦…「みんなにこにこ お手伝い大作戦!」の作戦会議がスタートです。

どんなお手伝いをしようかという話し合いでは、「お手伝い」の中にも「自分たちでできるお手伝い」と「自分たちには難しいお手伝い」があるという気付きが出されました。
例えば、部屋の電球の交換などです。
安全に、そして自信をもってお手伝いしたい!という思いが出されました。

また「教えてもらわなくてもできるお手伝い」と「教えてもらわないと難しいお手伝い」があるという気付きも出されました。
例えば、「教えてもらわなくてもできるお手伝い」は、靴ならべや箸ならべ、お風呂沸かし(ボタンを押す)などです。
「教えてもらわないと難しいお手伝い」は、お洗濯やお風呂掃除などです。

他にもいろいろなお手伝いが出されましたが、自分のお家に合ったお手伝いに一生懸命取り組むことになりました。

1年1組の家族みんながにこにこで、笑顔いっぱいの毎日になるといいですね!