3年算数 大きい数の計算を考えよう
1,2,3,4,5,6,7,8,9を1枚ずつ使って3けた+3けたの計算をする問題です。答えが一番大きくなるためには<どんな計算になるのか>を考えました。2年生でカードを1まいずつ使って大きな数を作る経験をしているので、「やったことある」「できる」と声があがりました。きっと3けたをそれぞれ大きな数を作ればいいと考えたのでしょう。「経験を活用することで解ける可能性を感じる問題」を出すことで自分なりの見通しをもて、意欲が増すことがわかりました。予想通り、987+654と作る子が多数見られました。問題をしっかり理解できず、鉛筆がとまってしまう子もいました。考え、試す時間を十分に与えると、少しずついろんな計算が出てきたので、ミニ黒板に書いてもらいました。
いくつか出たものを共有しあいました。987+654を作って自信満々だった子たちは、「?」と自分の考えた計算と黒板に出された計算を比べ始めました。「あれ?」と。問題をよく理解していない子たちもその発言を聞きながら少しずつ理解している様子が見られました。友達の話を聞きながら、自分のノートで試し始めている子もいました。自分で試してみる楽しさを味わっていました。
そのうち、百の位に9や8が来るといいという共通点を見つけ出しました。そして、同じくらいでいれかわってもいいんだという、今まで習ってきたことを使って説明しだしました。そうやって、自分の考えと友達の考えがすりあっていく楽しさを味わっていました。
百の位を大きな数にすればいいこと、同じくらいで数字をいれかえてもたし算の答えはかわらないということ、大きく分けて2つの意見にまとまっていきました。ペアで黒板を見ながら話し合う時間をとりました。黒板をくいいるように見て一生懸命話しているペアもありました。結局何通りあるかわからないまま終わってしまったけれど、そのへんも問い返せばもっと数のおもしろさが広がったように思いました。みんなで少しずつ見つけあい、数のおもしろさに出会う楽しさを味わうためには、小黒板での提示、ペアでの話し合いはとても有効であるとわかりました。