6年 家庭 レッツ クッキング Part3 ~いためる技をゲット!~

 小学校家庭科で学習する食領域を4題材に分けています。Part1が“ゆでる”,Part2が“ごはんとみそ汁”,Part3が“いためる”,Part4が“1食分の食事”です。その中のPart3が本題材です。
 本題材では,いためる調理の仕方が分かり,いためることができることがねらいです。題材を通して,比較することでねらいにせまろうと考えました。
 第一次では“ゆでる野菜”と“野菜いため”を試食し比較しました。ゆでた野菜と比較することで,味がはっきりしていること,水っぽくないことなどを見つけていました。見た目もテカテカし,色がはっきりしていました。
 本時は2種類の野菜いためを試食しました。食材はピーマン,にんじん,もやしです。味付けは塩コショウでしました。同じ材料,調味料で,全く同じ量で調理しているにもかかわらず,見た目も味も違う野菜いため。子どもたちは興味津々でした。


 野菜いための違いを“見た目”“味・香り”に分けて比べました。野菜いためAは長時間いためているため,こげたりしなっとしたりしていました。味や香りは油の味がしたり,ギトギト,グニョグニョになってしまったりしていました。野菜いためBは野菜がまっすぐで,明るい感じがし,シャキシャキでした。これらの結果から調理の仕方の違いは(1)いためる時間,(2)火力,(3)フライパンのいためる位置,(4)最初のフライパンの温度,(5)切り方,(6)野菜を入れる順序,(7)ふたをしめ,(8)調理したあと水洗いしている,にあるのではないかと考えました。その後,野菜いためBをめざして試し調理をすることを確認し,上にあるポイントの中から1つを選択し,既習である条件制御を活用し次回の試し調理の計画を立てました。
 本時における学ぶ楽しさは“2種類の野菜いための試食を通して野菜いためのポイントを考えながら野菜いための調理計画を立てる楽しさ”でした。子どもたちは試食を通して違いを感じ,試食をもとに野菜いための調理の違いを考えていたように思います。だからこそ,8つも違いを考えることができたのだと思います。上の(8)はなかなか考えることのできない違いではないでしょうか。(8)の結果についてはまた報告します。



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指導案1

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指導案2