電気のはたらき
4年生の電気のはたらきの単元です。
本時では,直列つなぎの回路を実験をして見つけ出すことをねらいとしました。
本単元ではモーターカーを教材として用いることが多いです。
学校用教材のモーターカー教材を使うことで同じ活動をすることができるので,共通体験を土台いに考えることができます。本校でもモーターカーを使って活動を進めました。
この教材ではモーターカーのほかにロボットやプロペラカーなどいくつかの種類に作りかえることができます。前時にそれらを自由に作り、試してみる時間を設定しました。そうすることで、自由に作りかえる中で気づきや疑問が生まれるのではないか。また、友達の回路と比べる中で発見があるのではないか。そして、そこから「問い」や「こだわり」が生まれると考えたからです。
本時では前時に生まれた「もっとスピードアップ、パワーアップさせるには?」という問いをもとにスピードアップパワーアップさせる回路を見つけることとしました。「どうすればパワーアップスピードアップすることができるか?」という教師の問いに対し子どもからは「車を軽くする」「モーターをふやす」などさまざまな考えが出されました。しばらくして「電池をふやすといいのでは?」という意見から、電池を1個増やして回路を作ることとしました。
回路を作り試す場面では、じっくりと回路を確かめてから車を走らせに行く子どもや,友達と回路を比較しながら何度も回路を組みかえては速くなる回路を見つけ出そうとしている子どもなど,それぞれに追求意欲をもって取り組む姿がみられました。この時間の中で全員が速くなる回路を見つけることはできませんでしたが、できた回路を発表し比べる中で乾電池2個を「+-」「+-」のようにつなぐとよいことを見つけることができました。
次の時間には、乾電池2個を「+-」「+-」のようにつなぐと本当に速くなるのかを確かめることを確認して授業を終えました。
本時の課題は授業の焦点化だったと思います。
「スピードアップ,パワーアップさせることはモーターの回転数を上げることだ」
「乾電池の数を増やしてモーターの回転数を上げる」
この2点をまず始めに確認しておくべきでした。「スピードアップ,パワーアップ」だけでは漠然としすぎて子どものイメージがブレてしまい話し合いに時間がかかる結果となってしまいました。また、スピードアップ、パワーアップした回路をノートにかくにも複雑になった回路をかくのが難しく、回路のかき方や電気図用記号をおさえておくことでスムーズにできるのではないかと感じました。
子どもの追及意欲を持続させるためにも、これらのことを意識してこれからの授業を進めていきたいと思います。