3年 道徳 「自分でできること」

●見取りからの省察を生かす!?
 今回は全体研というチャンスをもらって、授業後の整理会では、たくさんの方からご意見をいただくことができた。一人では見取りきれない子どもの様子とその奥にある子どもの思考について、省察できたので、変則的ではあるが、3年生の各クラスでも授業をさせてもらった。
 大きく流れを変えたわけではないが、「捨てるって悪いこと?」というアスプロのあとの発問で言葉を
換えてみた。
 ①3組「どんな物は捨ててよくて、どんな物は捨てちゃダメなの?」
 ②2組「どんな物は捨てないの?」
 ③1組「赤ちゃんのときの物は、もういらないよね?」 
おそらく、全体研授業をする前なら、どの発問でも子どもには同じだと考えていただろう。しかし、3回の授業で、発問が具体であればあるほど、子どもにとって生活に根付いた話し合いになることを実感した。実際に1組での授業では、「赤ちゃんのときの物」と限定することで、自分の生活をすぐに思い返し、そこに込められた思いを話し始めた。しかし、教師の言葉選びが子どもを無視したものであってはならない。まずは、子どもの意識に寄り添いながら、その中に出てきた思いを拾って全体の課題意識に広げることが大切だと、今回、あらためて気づくことができた。



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