5の3 社会「米づくりのさかんな地域」


 本単元は石川県の米作りについて、山形県の米作りを参考にしながら、消費者と生産者の視点から米づくりにせまり、石川県の米作りのこれからについて考えていくことをねらいとして学習していきました。
 本時における学ぶ楽しさを、「問い」を解決するためにあったらいいなともう資料を考え、その資料を探して、自分の予想に満足感を持たせる楽しさと設定して取り組みました。
(1)考えたくなるような事象と出合わせ、「問い」を明確に持たせる
 子どもは資料から、「問い」を持っているのだろうが、すぐに予想の段階に言っていまう傾向があります。「はてなは何かな?」と聞いても、すぐに「ぼくは○○だと考えました。」のように予想を言ってしまいます。しかし、頭の中には「問い」があるのです。だからその「問い」をしっかりと表出させることが大切になってきます。
 本時では資料に着目させることをねらっているので、導入での前時のふり返りの紹介で、「それはなんの資料でわかったの?」と聞き返すことで、資料に着目させることをしました。本時の課題は<石川県は米作りに適しているのか>と教師から投げかけ、グループで話し合わせてからネームプレートで意思表示をしました。
(2)「問い」について予想したことや調べて考えたことを、交流させる
 あったらいいなと思う資料を探すという思考場面を設定しました。予想を黒板に書かせた後、「よりそれがはっきりする資料ってある?」と聞いてみました。子どもからは「土地の利用、耕地面積の内わけ、石川県の日照時間、・・・」と山形県の既習を生かした発言をしていました。「その資料があるとどんなことがわかるの?」など理由を言わせることをしてなかったのですればよかったです。
 金沢市の日照時間のグラフを自作で作成したのですが、山形のグラフと形が同じことにおどいていました。ただ、子どもの中に冬の日照時間が少ないことを取り上げる子がいたのですが、それをみんなで教科書の農業暦などの根拠を示しながら、分からせようとしていました。
(3)思考過程をふり返り、自己の変容に気付かせる
 最初は「適している」1人、「わからない」と答えた子が多数いましたが、最後には「適している」は23人、「わからない」が3人となりました。「わからない」から「適している」に変わった子のふり返りには「水が豊富で、日照時間のグラフが山形に似ているからそう思うにかわった。」と書いていました。1時間の授業の中での変容がわかるようなふり返りが書けるようになっていくといいなと思いました。


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指導案