5年 家庭科 レッツ トライ ソーイング Part2 ~マイエプロンづくり~
5年家庭科ではミシン縫いに取り組んでいます。ミシン縫いについて学習する前は楽しみだなと思っている子どもたちも,学習が進むにつれ,糸を上手くかけることができなかったり,糸が絡まったりすると,「難しい。あ~やりたくない。」となることが多々あります。そこで,ミシン縫いが最後まで「楽しい」と思えるように,使い方について学習する際のポイントについて述べていきたいと思います。
1時では,手縫いとミシン縫いそれぞれの方法で縫った布を見せ,手縫いはー - -だけど,ミシン縫いはーーーや,手縫いは1本の糸を使っているけど,ミシン縫いは2本の糸を使っているなどの違いを明確にします。その後,紙を用いて空縫いをします。糸をかけてないので,絡まる心配もなく,スイスイと進んでいきます。紙で空縫いをすることにより,縫った後がはっきりと分かり,等間隔で縫うことができることや簡単に縫い目の大きさを変えることができること,速く縫うことができることに気づくでしょう。
2時では,上糸と下糸のかけ方,下糸の出し方を学習します。このミシンの準備はある程度回数をこなさないと上手くなりません。しかし,単純に何度も糸かけをするのでは子どもたちは面白くありません。そこで,糸かけを1分以内でできるようになるという条件を出します。それも,グループ全員が教師の前で一斉に行い,全員ができて合格とします。そうすると,子どもたちは必死に練習します。自分ができるようになったら,グループの友達に教えます。子どもたちはこの課題をクリアするために何度糸かけの練習をするでしょう。子どもたちは気づいていませんが,反復練習をしているのです。最初は苦手だった子も,だんだんと上手くなっていきます。全員が糸かけをできるようになっていきます。
しかし,ただ練習するだけでは上手くなりません。そこで,糸かけポイントを演示しながら説明します。
【上糸をかけるとき】
・両手で糸をもつ ・“カチッ”という音がするように,しっかりと糸をかける
【下糸を入れるとき】
・ボビンの左側に糸をたらす ・“カチッ”という音がするように,しっかりと糸をかける
【下糸を出すとき】
・上糸の先を左手で持ち上げるようにもつ ・はずみ車を勢いよく手前に回す
・てんびんがもとの位置に戻ってきたら下糸を引き上げる
これらのポイントに気をつけると,糸をしっかりとかけることができます。特に“てんびんを見ながら下糸を出す”という方法はおすすめポイントです。
3時で初めて糸を使ってミシン縫いをします。左の板書に縫う手順が書いてあります。縫い始めと縫い終わりが左右に対応するように示します。そうすることで,子どもたちにとって分かりやすくしています。また,手順を説明した後に演示することにより,一方的な説明だけにならず,子どもたちに手順を確認しながら作業について説明することができ,子どもたちも言葉で言いながら縫うことができます。
前時までにしっかりと糸かけをできるようになっていれば,早々簡単に糸が絡まることがなくなります。このことがミシン嫌いをなくすことにつながっていくと思います。
4時の返し縫い,5時の角縫いの学習について,また報告したいと思います。楽しいミシン縫いの学習にしたいですね。