4-1 【理科】 物の体積と温度1
「物の体積と温度」の単元です。
本時は導入の時間です。この時間では,空気をあたためると体積が大きくなると予想し,自分の考えを表すことができることをねらいとしました。まず、試験管の口に洗剤の膜を張って試験管を手で温めることで膜がふくらんでいく現象をみんなで実験して確かめました。この現象を見た子どもからは
「手であたためたから膜がふくらんだ」
「熱が伝わった」
「手の熱が伝わって膜がふくらんだ」
などの考えが出されました。
そこで、「なぜ熱が伝わると膜がふくらむのだろう?」と問い返すと
「空気が熱でふくらんだから」という考えがだされました。
そこで、試験管の中の空気はどうなっているのかを子どもたちに考えてもらいました。
こども達から出された考えを分類すると以下の3つになりました。
これは、空気があたためられて上に移動して膜をふくらませている。という考えです。
これは、あたたかい空気は上に移動して冷たい空気は下へ移動する。そうすると膜がおされて膨らむという考えです。はじめの意見と似ていますが。冷たい空気が下へ移動するという部分に違いがみられます。
これは、空気の粒が大きくなって膜をおしているという考えです。前時までは空気でっぽうを使って閉じ込めた空気を押したり引いたりして、体積変化を調べました。その時に、空気を粒と捉えてイメージしたことを生かして考えたものと思われます。
これらの考えをまとめて、試験管の口の向きを変えるとどうなるかを自分の考えをもとに予想してみました。それを次の時間に実験で確かめることを知らせて本時は終わりました。
子どもを「見取る」手立てとして、子どもの「イメージ」を表出させそれをもとに見取ることとしました。本時では、あたためた空気が試験管の中でどのように動くのかを図や文で表しみんなで考えを交流し合いました。イメージを明確にして交流することで自分の考えが深まり、実験の目的が明確になります。また、子どもの考えが明確になるとでより子どもの思考の流れに沿った授業校生が考えられることにつながります。