4-1 【理科】 物の体積と温度2

前の時間には
「試験管を温めると熱が空気に伝わって,試験管の口につけた洗剤の膜が膨らむ」
という現象を確認しました。
この現象を捉えるために、試験管の中の様子を考えてみたところ3つの考えがだされました。
(下記URL参照)


http://partner.ed.kanazawa-u.ac.jp/fusho/research/practice2016/entry-5941.html


この3つの考えを検証するために本時では
<試験管の口を上や左右にむけてあたためるとどうなるか>という課題で考えてみることとしました。

子ども達は3つの考えをもとに
「この説だと、洗剤の膜は膨らむ」
「この説だと逆に洗剤の膜はへこむんじゃいかな」
など、実験の予想を考えることができました。

予想をもとに実験をしたところ、どの方向に試験管の口を向けても膜は膨らみました。




この結果から子ども達は
空気を温めることで全体に体積が大きくなるということを確認することができました。
実験後に、試験管の中の空気が温まるとどうなるかを図で表してもらったところ、空気を粒と捉えて温めると粒が大きくなり体積が大きくなるイメージを持っている子がほどんどでした。
これは、学習指導要領の『「粒子」といった科学の基本的な見方や概念』につながるものと考えられ、子どもの空気に対する見方や考え方が科学的なものに更新されたと言えます。

次は空気を冷やすとどうなるかについて考えてみたいと思います。