複式「目指せ!考える達人!」問題解決力を伸ばそう①

 情報学級では例年問題解決,特にバスマナー問題に取り組んできました。さて,いったい何が問題なのか?「バスマナーが悪い」ということですね。しかしそれは表層的に感じていることにすぎず,問題はもっと具体的で,もっと入り込んでいて,もっと深いところにあるのです。今年度はそもそもの「問題」を正確に把握し,解決に直接結びつく「問い」を立て,具体的な手立てとしての解決アイデアを発想し,実行計画を立案する,という流れで行います。今はこの一連の流れを仮想問題をもとにトレーニング中です。

ステップ1 何が問題か考える
 「何が問題かに気付けば,問題は半分解けたようなもの」といいます。しかし,問題をはっきりさせることは想像以上に難しいことです。練習問題は,「子供の食習慣と健康の悪化」について読み解いていきます。
 はじめは,問題になっている事項(資料)について,分かったこと,知っていること,調べたことを書き出します。ここでは,問題に対して関心をもち,新たな知識を得る習慣をつけることを目指します。


 続いて,問題を掘り下げて考えることを行います。これは,分かったことに対して,原因や結果を考えて自分なりに説明を加えることです。「○○なので△△だ」の形式で表します。


 次は,問題を多面的に考える練習です。いろいろな側面から考えることができれば,重要な考えがもれなく挙がる可能性が高まります。カテゴリー表にあてはめながら,なるべく多くに分類されることを目指します。


 子どもたちは毎日考えに考え抜いています。それは,解決に向かうことに対する動機付けがあると同時に,考えて問題をつまびらかにしていくこの問題解決の流れそのものを楽しいと感じているからです。