3の1 図工「一石二蝶」を参観して

来週18日19日の研究発表会を前に、先月より全クラスで研究授業をしています。
3の1の図工を参観しました。
研究テーマは「考える子を育む~学ぶ楽しさを味わう授業~」です。
3の1の図工はまさに、「考える図工の授業」でした。
「世界に一つだけ」の蝶のはねの形について考える授業です。
子どもは、自分の思いを形にするために、全体交流のあとグループで交流をしました。




子どもたちの手元にあるのは、アートブックです。
これまでの思いが学習の足跡として蓄積されています。
その中には、付箋で書かれた友達からのアドバイスや教師からのコメントもありました。
国語や算数のノートのような役割を果たしていて、成長の足跡が見て取れました。
付箋には、「共感」「疑問」「アドバイス」を、
それぞれ、赤、青、緑の色に分けて書かれてありました。
板書にも色別にされて提示してありました。

交流のあと子どもは「世界に一つだけ」の蝶を描くことに没頭していました。
みんなが一心不乱に「世界に一つだけ」の自分だけの蝶を描いていました。
あんなにも同じ課題に向かって一人一人が考えている図工は初めてみました。



描いた後は、ふりかえりです。
入学したての1年生のように、思わず立ち上がって手を挙げる姿がありました。
「みんなに見せたい」「聞いてほしい」という思いが爆発した様子でした。
図工室の掲示にもあるように、蝶の形にこだわって、思いをばくはつさせて、
それぞれが考えていた授業でした。
単純に「描くのが楽しい」「作るのが楽しい」ではなく、
図工の本質にせまる楽しさが溢れていて、図工における「考える子」の姿が見れました。
来週の研究発表会に向けて、いい刺激をもらった一時間でした。