6年 家庭 レッツ クッキング Part4 ~1食分の食事~ ③

 前回は「粉ふきいも」と「じゃがいものきんぴら」の調理についてお話しました。今回は消費者教育についてです。
 「粉ふきいも」も「じゃがいものきんぴら」も食材はじゃがいものみであることはお伝えしたかと思います。そこで,「じゃがいものきんぴら」の発展として,「ジャーマンポテト」を調理することにしました。玉ねぎとベーコンを加え,味付けは塩こしょうです。2食材と加え,味付けを変えると,全くちがった料理となります。
 そのジャーマンポテト作りで用いるベーコンをどれにするかを考える授業を行いました。使用量は1グループ60g,4種類のベーコンを用意しました。

 子どもたちが教えてほしい情報を提供していきました。金額,量,エネルギー,製造者,賞味期限…と分かる範囲で提示しました。これらの情報は品質表示を見ればよいことは知っていたので,品質表示のコピーを資料として渡しました。
 これらの情報をもとに,自分だったらどれを選択するか,自分のグループだったらどれにするのかを考えました。その情報を交流しました。交流の仕方については後で述べます。その後,グループでファイナルアンサーを決めました。添加物が入っていないことを優先するか,量が多いことを優先するか,それとも脂が少ないものを優先するか…何を最優先するかによって選択するものが変わってきます。自分たちが調理し,食べるものを選択することになるので,子どもたちは真剣に考えていました。


 考えを交流する際,全体交流はせず,グループ毎に交流しました。4人グループのうち,2人は自分のテーブルに残り,自分のグループの考えを説明します。残りの2人は決められたグループの考えを聞きに行きました。1分間での交流を2回行いました。そして,説明する2人と聞きに行く2人を交代して,さらに別のグループの考えを聞きに行きました。そうすると,自分のグループの考え+4つのグループの考えが手元に残ります。これらを考え合わせてファイナルアンサーを出しました。
 自分のグループの考えを説明しなければならないということで,自分たちの考えを明確にすることができました。また,他のグループの考えを聞きに行った際には,4人の小グループとなるので,話しやすいこともあり,その場で即質問することができ,情報していました。1分間と短時間であったため,集中して行うことができました。今回の学習では,とても有効であったように感じます。
 次時はジャーマンポテトの調理実習です。本題材3回目の調理実習。最初にじゃがいもの皮をうまくむくことができなかった子は,お家でも練習したようです。どれくらい手際よくできるようになったのか,その様子を見ることを楽しみにしています。