6年 家庭 レッツ クッキング Part4 ~1食分の食事~ ⑤

 研究発表会2時間目です。1時間目の学習を受け,〈家族のための献立を立てよう〉という課題のもと,子どもたちがそれぞれのお家の人のための献立を立てました。



 まず,“だれに”“どのような”1食分の食事を考えました。例えば,“お母さんに,栄養のバランスのよい食事をつくる”や“弟にたくさん食べることができる”などと考えていました。そして,そのためにどのような工夫をするかを考えました。例えば,“栄養のバランスがよくなるように,野菜をいっぱい入れた献立”や“たくさん食べることができるように,好きなものをたくさん入れた献立”などの工夫を考えていました。事前にお家の方に聞き取り調査はしていません。家族の一員として,自分の目で見ている,自分が接している家族を思い浮かべること自体が大切であると考えたからです。家族のことを考える,思い浮かべる機会を少しでも増やせるのではないか,そして家族のことを意識してみていくのではないかと考えています。また,サプライズのようになり,家族により喜んでもらえるのではないかとも考えます。


 その上で家族のための献立を考えます。小学校B領域のまとめとなる題材であるため,下のような条件をつけました。
 条件1 ごはん,みそ汁,おかずの組み合わせであること
 条件2 みそ汁,おかずのうち1品以上にじゃがいもを使うこと
 条件3 冬休みに作成した献立をお家で調理すること
 条件4 生肉,生魚は使わないこと
5年生で学習した米飯とみそ汁の調理,前時に学習した栄養のバランスのとれた献立,本題材で学習したじゃがいもの調理を含んだ献立にしたいと考えました。献立を立てていく中で,“お父さんが好きな焼肉を献立に入れたいから,生肉を使いたい”“たまごではボリュームのある献立にすることができない”と子どもたちの中から意見が出てきました。1学期に学習した野菜いための家庭実践でも同様な意見が出てきました。生肉,生魚の調理は小学校では認められていませんが,家庭実践であることから,お家の方がいいよと言ってくれたら使用してよいと認めました。その時同様,生肉,生魚の調理を認めました。そうすることで,献立の幅はずいぶん広がったように感じます。

 その後,グループごとに話し合いました。自分が立てた献立について説明をし,アドバイスをもらいました。前時に交流していることもあり,活発に意見交換していました。意見をもらって変更したことは赤で訂正することとし,後からなぜ変更したのかがわかるようにしました。
 この献立を立てることを通して,お家の方がどのような気持ちで毎日献立を立てていらっしゃるのか,家族の思いを感じ取ることができていた子も見られました。冬休みどのように実践するのか,とても楽しみです。