4-1 【理科】 水のすがたとゆくえ
研究発表会では,「水のすがたとゆくえ」の単元から、<水を熱したときに出るあわの正体を調べる>という課題で授業をしました。
前時までには
・水は沸騰すると100℃近くになり激しく泡がでること
・水を熱するとゆげになって出ていくこと
この2点を学習しています。
本時の課題をもとに予想したところ
「あわの正体は空気である」と予想する子がほとんどでした。
生活経験や見た目からそう考えた子が多かったです。
その予想をもとに,泡を袋に閉じ込めてみる実験をしました。
図のような装置を使って泡をビニール袋に集めてみました。
集めてみたところ,初めは袋が膨らみますがそのうちに袋の内側に水がたまり、しぼんでいきます。この結果から,泡は水と空気がまざったものではないか?と子どもは考え始めました。
そこで、次の実験では管の先をメスシリンダーの水の中に入れて調べる実験をおこないました。これは、危険性を考慮して演示実験としました。
子どもは
・メスシリンダーの水がふえる
・管の先から泡が出てくる
と考えました。
本来であれば、泡が出ずにメスシリンダーの水が増えるのですが当日は加熱時間が短かったせいか、水の量はほとんど変わりませんでした。そのため、結果がまとまらずややすっきりしないまとめとなりました。
その後のフリートークディスカッションでは
・もう少していねいに子どもの考えを見取る必要がある
・イメージがやや弱い
といったご意見を頂きました。
たしかに,授業全体を通して子どもたちの思考が何となく流れていったように感じました。あまり友だちの考えに引っかかったり,突っ込んだりすることがなく,サラッと流れた気がしました。その要因の一つがイメージの不足だと思います。子どもは言葉で泡の正体をイメージして伝えようとしていましたが,うまく伝えられずに発言を躊躇した子もいたようでした。やはり図などを用いて視覚的にイメージを伝える工夫が必要だったと思います。頂いたご意見をもとに,もう一度泡の正体を調べていきたいと思います。
ご参観いただいたみなさまありがとうございました。