6年 【英語】 Let's go to Kanazawa. ~金沢○○さんぽ~

 夏休みに作成した「名所新聞」を使って、留学生に金沢観光のモデルコースを紹介する学習です。12月7日(水)に留学生との交流を予定しています。
 
 研究発表会1日目は、名所新聞に書いた場所について、おすすめのところを友達に紹介する学習をしました。名所新聞に書かれている情報はたくさん。その中で、自分が「伝えたいこと」は何かを考え、英語で表現します。
 はじめは、「This is Kenroku garden. This is Kotoji-Dourou. It's beautiful」というような簡単な紹介でしたが、Jim先生からのモデルを聞くと、「You can see ~.」や「You can drink ~.」を使った文にしたり、難しい単語でも「使いたい!」と果敢にチャレンジしたりする様子が見られました。

 2日目は、留学生とのやりとりを想定して、友達の紹介に対して友達同士で質問をします。
 課題を提示したあと、HRTから「まずはやってみよう!Let's try!」と子どもたちに投げかけました。すると子どもたちは「えっっ?!」と困惑。「できないよ。」「何言えばいいかわからない。」「無理やから最後にして!」という声がたくさん聞かれました。それでも「What's this?」「Can you ~?」など、これまでに学習した表現を何とか使おうとする子どももいました。
 そこで、教師からのモデルです。「Is it~?」や「What can you see ~?」「What can you buy~?」などのモデルを提示すると、子どもたちの表情は一変。「ムリ無理!」と言っていた児童は、どんどん手を挙げて「What's this?」「Where is this?」「Is it ~?」と様々な質問をすることができました。

 附属Englishで大切にしていることは、「内容重視」ということです。特定の言語表現だけを扱うのではなく、子どもが「言いたい」「聞きたい」と思ったことを大切にして、子どもが必要とする英語表現を教師が与えていきます。英語を使うことに必要感があることで、子どもたちはどんどん英語を使います。新しい表現、難しい表現でも、子どもがが「言いたい」と思ったことは驚くべきスピードでゲットしていきます。子どもの思いに沿った、「真のコミュニケーション」ができるように授業構成を工夫しています。
 本単元でも、特定の英語表現を使うことを求めてはいません。子どもが「伝えたい」と思ったことを表現できるように教師はサポートしていきます。2日目の質問をし合う場面では、教師がモデルとして示した表現以外のものも、子どもたちは使っていました。これまでの学習では、教師からのInputをなるべく多く与えるように心がけてきました。その積み重ねが、子どもの多様な質問へとつながっていったのだと思います。

 たくさんの先生方に参観していただき、分科会でもたくさんのご意見を頂戴することができました。ありがとうございました。
 教科化が話題の英語ですが、「子どもが『言いたい』『聞きたい』という思いをもつ」こととができる授業にこだわり、これからも研究していきたいと思います。