4年3組国語「ごんぎつね」②
2日目。前時までの単元の学びをふり返る時間でした。
互いの考えを聞き合うことで、自分の読みを深めることをねらいとしました。
他者との主体的な対話を促すことで、自分の学びとの主体的な対話を促したのですが…
実践者の研究は、実際の児童の姿から推し量っていただくものだと考えています。「理論上ではこうなるはずなのだが…」に関しては、他に譲ります。そこで、参観者からいただいたコメントをご紹介します。身に余る評価も入っていますが、素直に理解いただけたことを嬉しく思っています。
・これまで考えてきたことが子ども達にしっかり入っており、さらにそれがどんな学びにむすびついていたのかまで考えることができていたことに感心しました。
・4年3組は「許してもらえる」クラスだなあと思いました。責めているように見えて、責めていない。みんなが一人一人のことを分かっているなと思います。きっと言葉、対話を重ねて重ねて…とやってきたからこその雰囲気なんだと思います。素敵な学級、授業を見せていただき、ありがとうございました。
・「気付くための材料は与えるけど、気付くのは子ども」という先生の言葉が、自分が教師を目指そうと思った考えと似ていました。
・「ごんぎつね」を学んで感想を出し合って終りではなく、次の国語にどう生かせるかというのを子ども達一人ひとりに考えさせるのがいいなと思いました。最初の心を一つにするゲームもおもしろかったです。子ども達はみんな意見を持って話し合えたと思います。
・マイクを持っている人だけ考えを話せるという方法はよかったと思う。マイクを持っていない児童の聞く姿勢が普段よりよくなり、聞き手としての自覚が芽生えやすいと思った。また、昨日に比べ聞く姿勢がしっかりしたことで、自分の考えだけでなく他者の意見も聞いて、さらに考えるという思考の流れができていたと思った。
(両日を通して)
・子ども達のよく考えて発言している姿が印象的でした。すっきりと筋道が立たず脱線しかけたり遊びが入ったりしながらも、ある程度収束していく様子が子どもらしく、心地よいがやがや感を感じました。
・課題について考える過程で、その手だてとして、派生する疑問について話し合うが、その際、子ども達は何のためにそれを考えているのかが分かっている姿がとても印象的でした。
・国語でいろんな子の意見をもとに話し合うと、どうしてもモヤモヤしてしまって、強引にある程度のところまで収束させようとしてしまいます。授業を見て、モヤモヤするから考えるし、対話するし、また教材を読もうとする姿が見られたと思いました。そして、子ども達がその積み重ねで力をつけていることを実感しているので、前に進めていると思いました。
「考える子を育む」を研究主題に掲げ、3年間取り組んできた成果が伝わったことを嬉しく思います。子ども達と私でつくる授業は、無駄や失敗の多い授業です。けっして「きれいに流れる授業」ではありません。しかし、子どもが考える授業にはなりつつあります。来週、12/10には、県内の国語を研究する先生方に、四年三組の授業を見ていただきます。その時も、その場でどんなことを考え、発信してくれるのか楽しみにしています。