4年 図工 FUZOKUオリンピック(パックパク)


 発表会ではたくさんの参観ありがとうございました。
 元気な4年生の子どもたちと,動くしくみのある工作に取りくみたいと思い,本題材を設定しました。発想しやすいように,テーマがあったほうがよいのではないかと,研究協力者の先生方と相談しながらオリンピックで盛り上がったイメージをつくることにしました。
 牛乳パックのしくみをどのように動きにいかしてつくるか,ミニサイズで試作をしてから,牛乳パックでつくっていく場面が本時でした。協議会では,子どもの作業が人を作る子,アーチエリーのしくみを作る子などバラバラだったので,揃えれば良かったのではというご指摘をいただきました。実は本題材に入る前までは,揃えようと計画していました。しかし,子どもの思考の流れを見ていて,そんなふうに分けて考えることは出来ないことに気付きました。
 例えばアーチェリーのグループの子に「人からつくってほしいんだけど・・・」と声かけをすると「アーチェリーからつくらないとできない。」確かに人と弓が一体化しているので,別々にはつくることができません。体操グループは試作で衣装にこだわり,形が見えてこないため,「人を先に作ろうよ。」というと,「衣装で形をつなぐため,衣装の形が決まらないとつくれない」と答えます。確かにそれがないと進めません。子どもは自分の頭の中でいろいろな方向で考えているのです。もう一つは子どもの作業はこちらが想像するより時間がかかることも気付きました。そんな子どもの姿を見取っていたので,発表会の授業ではバラバラな作業をしている状態かつ,あまり進まない状態となっていました。
 次時では少し形が見えてきて,子どもの言っていた意味がよくわかるなぁと感じられるようになってきました。早いグループはオリンピックの会場にも思いを馳せてつくり始めています。相談し,協力し,悩みながらつくる姿があります。12月中に完成できるといいのですが・・・。