3年理科 「じしゃくにつけよう」

< じしゃくにつく物とつかない物を調べよう > という課題で授業を進めました。

調べたものは 
     ・わりばし ・目玉クリップ ・ストロー   ・プラスチックスプーン
     ・紙皿   ・わゴム    ・アルミホイル ・金属スプーン
     ・はさみ  ・一円玉    ・十円玉
                                    の11種類です。

まず、それぞれ予想をたてました。挙手で全体の予想を聞くと・・・

磁石につく   → 目玉クリップと金属スプーン
磁石につかない → わりばし、ストロー、プラスチックスプーン、紙皿、輪ゴム
つく場所とつかない場所がある → はさみ
これらは、全員の予想が一致していましたが、

・アルミホイル ・一円玉 ・十円玉については、「つく」「つかない」で割れました。
話を聞くと、鉄以外の金属についての認識に差があったようです。既習事項の「電気を通すもの=金属」を元に予想を立てている子は「つく」、過去の経験から予想を立てている子「つかない」と答えているように感じました。

予想を位置づけたら、いよいよ実験です。磁石を手に、「つく」「つかない」を調べました。結果は、子どもにとってお馴染みの「比べるシート(ベン図)」をノートに書いて記録しました。下の板書が、全員で結果を確認したものです。



「比べるシート」は、2つの事象に分類するときに使います。今回は左の丸に磁石につくものを、右の丸に磁石につかない物を書きました。真ん中には、どちらにも当てはまるものを書きます。表よりも視覚的に分類できるのが、このシートの特徴です。これまで、様々な場面で用いてきました。

結果を分類したのち、磁石につくものは何でできているか考えたところ、すぐに「鉄」ということがわかりました。金属のうち、アルミニウム・銅は磁石につかないことから、既習事項の「電気を通すもの=金属」とは異なることもわかりました。

結果を分類している時に、「はさみの持つところはプラスチックなのに、下のところだけ(板書の絵の円の部分)は磁石につくのはなんで?」問いが生まれました。様々な考えが出される中で、「レントゲンにすると分かると思う」「持つところに、切るところが刺さっているから」という発言の時に「あ、そっか」「わかった」というつぶやきが聞こえてきました。

次時はこの問いを元に、空間にはたらく磁石の力について学習できそうです。