2年_算数科「たし算とひき算のひっ算」

単元構成
 本単元では、2回繰り上がり、2回繰り下がりが必要な筆算を学習する。技能として筆算で計算処理ができるだけでなく、十進位取り記数法の意味やよさを感じながら、自分の言葉で筆算の意味を説明できることを単元を通して目標とした。
 前単元「100より大きい数」の学習の中で、ブロックや数カードに比べ、より抽象度の高いドット図を用いた表し方を学習した。本実践では、ドット図を使い、より十進位取り記数法の表記に忠実な形で、児童が筆算の意味を考えられるようにした。

本時のねらい
 筆算の意味について、ドット図を用いて、表現することができる

授業のながれ
 子どもたちは、83+65の筆算の仕方を、ドット図を縦に並べて考えていた。「一の位の3+5=8になる」「十の位の8+6=14になるよ」「けど本当は80+60=140のことだ」
「10のまとまりが8個と6個で合わせて14個なんだね」と、十の位にある一つのドットを10のまとまりとして考えることができていた。
 そして、前単元の学習をいかし、「10が10個で100を1つと交換できるよ」「だから百の位に1ってかくんだ」と、ドット図(マグネット)を操作しながら互いに説明していた。
 まとめの段階において、「どの位でも、位が10になったら、次の位に1繰り上げる」というより一般化したまとめをしたため、ふりかえりでは、「これなら百の位でも、千の位でも同じ仕組みだ!」「もっと大きい数で、どんどん計算してみたい」という、近い未来(次時の授業)に学びを生かす視点を持つことができていた。