かけ算をつくる_それぞれの作戦のよさは


かけ算の学習を通して、
①前の答えにかけられる数を足す「前たし作戦(被乗数加法)」
②答えがかけられる数になる段と段を足す「分けたし作戦(分配法則)」
③かけられる数とかける数をいれかえる「くるりんぱ作戦(交換法則)」
3つの作戦を使って、九九をつくってきた。
子どもたちは、それぞれに得意な作戦で、かけ算の計算をしている。

9個入りのどら焼きが9箱で?
9×4の計算について、
ある子は、「9、9+9=18、18+9=27、27+9=36。前たし作戦だよ」
またある子は、「6×4=24、3×4=12、24+12=36。分けたし作戦だよ」
またまたある子は、「4×9=36だから、くるりんぱ作戦で9×4=36だよ」
という考え方で答えを出していた。

答えを出して思考を止めるのではなく、
「二つ目、三つ目の作戦もやってみて、同じになるか確かめてみよう!」
「9×5や9×6も、どんどん答えをだして9の段をつくれるぞ」
と、考え方を変えて同じ答えになるか、数字を変えて同じとき方でできるか、考えがより深まっていくことを楽しみながら、学習に取り組んでいた。

そして、それぞれの作戦の良さを問うと、
「前たし作戦は、たし算でコツコツ安心してできる」
「分けたし作戦は、いろいろな組み合わせで計算して新しい段をつくれる」
「くるりんぱ作戦は、知ってる数ならくるっとするだけで一番早い」
という特徴を整理することができた。

これからしたいこととして、「三つの作戦を組み合わせて、もっと大きな段の計算をしたい」という思いをもった子どもがたくさんいる。