1年体育科「ぜんぶたおせ!ぼくらスペースレンジャー」


 的当てゲームをしました。この単元では「強く玉を投げることができるようになる」というねらいで行いました。タイトルを「ぜんぶたおせ!ぼくらスペースレンジャー」とし、平均台に乗せたダンボール箱の的を宇宙人に見立て、それに玉をあてて落とすというゲームをしました。ダンボールには水を入れた2Lペットボトルのおもりを入れ、簡単には落ちないようにしました。そうすることで、強く投げるという動きについて考えさせました。
 本時では、どうすればもっと早く宇宙人を倒せるかを友達と教え合うというねらいで行いました。それまでに、強く投げるには①かに・ボルト・足・ひねるの投球フォームで投げる②後ろに腕を引いてから投げる③足を強く踏み出して投げる、という3つのポイントを共有していました。この3つのポイントを使いながら、友達と動きを見合い、アドバイスをしたり練習場所を選んだりするという授業の流れを考えました。
 3人組みのチームで教え合いました。「もっと腕を後ろにしっかり引いてから投げた方がいいよ。やってみるから見ててね。」「もっと足を強く出した方がいいよ。ドンて大きな音を出すように足を出してみてね。」など3つのポイントを使いながら教えあっている姿が見られました。しかし、友達の動きを見てもアドバイスをしてあげられない子どもたちもいました。3つのポイントは理解していても、目の前で投げている友達の動きがその視点で見たときにできているかどうかの判断が1年生の子どもたちにとっては少し難しかったようです。
 本時の授業を終えて、今回「教え合う」ということを行いましたが、「友達のためにどんな協力ができそうか」という課題の与え方もあったのではないかと考えました。そうすることで、投げ方のアドバイスに加え、声の合図で協力してあげる、玉を集めてあげる、玉を渡して協力してあげる等、体育科の「する・みる・ささえる・知る」の見方・考え方をさらに育むことができたのではないかと考えました。