複式総合的な学習の時間_町家活用体験アイデアについて考える


 今年度の複式学級の総合的な学習の時間は、金沢市における空き家問題を題材としています。二学期には、協力企業が所有する町家を活用した事業のアイデアを児童が考え、実現を目指すという学習に取り組んでいます。
 現在、子供たちが考えた町家活用アイデアを社長にプレゼンするため、各チームで体験の具体的内容について考えています。各チームが本日の授業で取り組んでいたのは以下の内容です。どんどん具体的になって魅力的な体験になるといいなと考えています。
【染物チーム】
 複雑なものを染めるのは難しいということで、シンプルにタオルとハンカチを染めることとなりました。また、金沢らしさを出すためには加賀野菜を使って染めればよいという以前のアイデアを出していましたが、本当に染めることができるのかは自分たちでは分からないという結論に至りました。そこで、専門家の方にメールを送ろうということになりました。文章を考えた後には、どのような染物をイメージするかを画用紙に描いていました。
【伝統作品づくりチーム】
 加賀繍は繊細だし、難しいからということで、何を作るかにを考えていました。時間をかけないと大きなものは作れないということで、小さな柄を作ることで意見が一致しました。具体的に何を作るかについては、紆余曲折を経て、のれんを作ることとなりました。のれんづくりはどこもやっていない、家でも使える、加賀繍も目立つという理由だそうです。その後、一人一台のタブレット環境があるので、メモ機能を用いて、具体的にどんなのれんがいいかを描いていました。
【シルクスクリーンチーム】
 染物チーム同様に、複雑なものは避けた方がいいということで、Tシャツに決まりました。金沢らしさを表現するには、柄しかないということで、どんな柄だと金沢らしさが出るかについて長い時間話し合っていました。結果、「金沢城」、「鼓門」、「ことじとうろう」を柄とすることとなったようです。その後、「具体的に描きたい」ということで、画用紙を配布し、具体的なデザインを考えていました。
【唐紙チーム】
 以前、専門家から作ることができると言われた候補の中から、帽子、バック、うちわに柄をほどこすこととなりました。また、このグループのメンバーの一人が自宅で加賀五彩という色を調べてきており、これらの金沢らしい色をベースとしたものを作るということも決まりました。その後は、画用紙に具体的なイメージを描いていました。
【和菓子づくりチーム】
 誰にでもできそうなものがいいということを考慮し、上生菓子を作ることになりました。どこにでもある上生菓子にどんなオリジナル性を出すかについて、それぞれの考えを述べあっていました。加賀野菜を用いる、金沢らしい模様をつける、あんこの味を工夫するなどそれぞれの考えをもとに、授業終末場面では、どんな上生菓子ができるかを画用紙に描いていました。


複式_総合的な学習の時間「附属小発!金沢市の空き家問題にイノベーションを!」



 複式学級における、今年度の総合的な学習の時間のテーマは「金沢における空き家問題」です。学校の近くにある空き家から疑問をもち、自分たちで学習課題を見出し、調べています。1学期には、金沢市住宅政策課の職員の方をゲストティーチャーにお招きし、空き家が問題になる理由やこれからも空き家の数が増えるということを教えてもらいました。
 「みんなも小学生の立場でできることを考えてほしい」というコメントをうけて、子どもたちはどうすれば空き家の数を減らせるかを考えていきました。金沢で空き家を有効に活用している人について調べてきました。そして、現在、子どもたちは、空き家を住む以外の新しい活用方法について考え、実現させようと頑張っています。1学期だけでも教室の垣根を越えて、様々な方が関わりをもてました。これからの展開が楽しみです。
 また、この実践はSDGsの「11.住み続けられるまちづくりを」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」に位置付く取り組みであると言えます。教育とSDGsという視点においても注目度のある授業となると自負しています。