一人の子どものつぶやきから


4年生のあるクラスにおいて「ことわざ辞典」を作っている時です。ある子が、「これって、ことわざなのかな・慣用句なのかな」とつぶやきました。別の子から「慣用句じゃないの」「ことわざじゃないのかな。ぼくの持っていることわざ辞典にのっているよ」との声が。「ことわざと慣用句ってどこが違うの」と続きます。一人の子どものつぶやきによる考えや思いが、広がっていく瞬間です。日々の授業では、このような場面がよくあります。もちろん「学び」は、一人一人のものです。しかし、一人で学習するのではない、他とのかかわりの中で、一人一人の「学び」が広がったり豊かになったりします。ところで「ことわざと慣用句ってどこが違うのでしょうか」。2つ以上のことがらの違いに着目する考え方・逆に似ているところに着目する考え方も、「学び」を深める思考スキルです。

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