中学部では、昨年度から海岸清掃活動を通して、「ペットボトルはどこから、どのようにして日本の海岸へ流れ着くのだろう」という疑問をもち、探究学習を続けてきました。今年度の海岸清掃では、日本各地だけでなく、韓国、中国、マレーシア、ロシアなど、さまざまな国から流れ着いたペットボトルを発見しました。しかし、「なぜ遠く離れた国々のペットボトルが石川県の海岸にたどり着くのか」という大きな謎だけは解けないままでした。その答えの1つを、本日、元航海士の先生から教えていただきました。先生のお話の中で特に印象的だったのは、「海には海流という海水の流れがあり、その流れはとても複雑で、その影響によって世界中のさまざまな場所からゴミが運ばれてくる」という内容でした。これまで海岸で見つけてきた外国のペットボトルと、海流の仕組みが結び付いた瞬間、生徒たちは真剣な表情で先生の話に聞き入っていました。昨年度から続けてきた探究活動の中で抱いてきた疑問が、今日の学習によって少しずつ解き明かされ、海岸で見てきたごみの背景にある「海のつながり」を実感することができました。
今回の学習を通して、生徒たちは海岸に落ちているごみを単なる「ごみ」として見るのではなく、その背景にある海流や世界とのつながり、人々の暮らしとの関係について考えることができました。これからも探究活動を通して、環境問題への理解を深め、自分たちにできることを考えていきます。
6月10日(水)、千里浜海岸にて海岸清掃活動を実施しました。今回の活動には、NPOいしかわ海洋環境保存の会 代表の方、金沢大学の先生、宝達志水町役場の方などにもご参加いただきました。当日は青空が広がり、美しい海が輝く絶好の清掃日和となりました。爽やかな潮風を感じながら、生徒たちは意欲的に海岸清掃に取り組みました。今回、能登地区での海岸清掃は初めての活動でした。海岸に漂着するごみは地域や環境によって種類が異なるため、「震災後の能登の海岸にはどのようなごみがあるのだろう」という疑問をもちながら活動を行いました。清掃を始めると、生徒たちからは「韓国のごみがすごく多い!」「こんなに楽しいごみ拾いは最高!」といった声が聞かれ、笑顔あふれる充実した時間となりました。実際に海岸を歩きながらごみを拾うことで、海洋ごみ問題を身近な課題として感じることができたようです。今回集めたごみは、今後の環境学習の教材として活用していく予定です。ごみの種類や特徴を調べたり、再利用の方法を考えたりしながら、海洋環境や資源循環について学びを深めていきます。これからも地域の自然や環境に目を向け、自分たちにできることを考えながら学習を進めていきます。
近江町市場内にある「つるや」様にご協力いただき、バイキング形式の食事マナー学習を行いました。生徒たちにとって、料理を自分で選び、適量を取り分け、周囲に配慮しながら食事を進めることは、普段とは異なる貴重な学習の機会です。最初は慣れない様子も見られましたが、これまでの学習や練習の成果を発揮し、一人一人が落ち着いて行動することができました。自分で選んだ料理を嬉しそうに運び、友達や先生と会話を楽しみながら食事をする姿からは、大きな成長が感じられました。 また、今回のメニューには、中学部農工班の生徒たちが心を込めて育てた「ほうれん草」を食材として使用していただきました。自分たちが育てた野菜が実際の料理となって提供される経験は、生徒たちにとって大きな喜びとなり、「おいしい!」「これ、ぼくたちが育てたほうれん草だよ」と誇らしげな声も聞かれました。おいしい料理と温かい雰囲気の中で、生徒たちの笑顔があふれる素敵な時間となりました。今回の経験は、食事のマナーを学ぶだけでなく、自分たちの努力が社会とつながっていることを実感する、心に残る学びの機会となりました。ご協力いただきました「つるや」の皆様に、心より感謝申し上げます。
今年度のSDGs学習では、海岸にあるごみを分析し、「ごみはどこから流れ着いてくるのか」「深海にも存在するのか」、さらに「能登半島地震後の海岸環境の現状はどのようになっているのか」を探究することを目的として取り組んでいきます。この学習で最も大切なことは、できるだけ多様な場所から、多様な種類のごみを収集することです。単に多くのごみを拾うだけではなく、種類や特徴の異なるごみを数多く集めることが、その後の分析や考察につながります。そのためには、「海岸のどのような場所に、どのようなごみが集まりやすいのか」という知識や視点が非常に重要になります。こうした学びは、机上の学習だけでは身につけることが難しく、実際に海岸で観察し、体験することを通して深まっていきます。今回の活動では、雨が降るコンディションでしたが中学部2・3年生の生徒たちが、これまでの経験や知識を生かして効率よくごみを拾う姿が見られました。また、1年生に対して、ごみの見つけ方や拾い方の工夫を丁寧に伝えながら、一緒に活動する場面も多く見られました。先輩から後輩へと経験や知識が受け継がれ、学びがつながっていく姿が生まれ始めています。
5月27日(水)、中学部は北陸コカ・コーラ砺波工場を訪問しました。今回は工場見学に加え、昨年度に受賞した「コカ・コーラ環境教育賞 文部科学大臣賞」の受賞報告会も実施していただきました。
受賞報告会では、多くの工場社員の皆様にご参加いただき、生徒たちのこれまでの環境学習の取組や受賞までの歩みを紹介しました。社員の皆様からは温かい拍手や励ましの言葉をいただき、「自分たちのことのように嬉しい」「涙が出そうになるほど感動した」といったお話もあり、生徒・教職員にとって大きな励みとなる時間となりました。自分たちの活動が地域や社会の方々に認められ、共感していただけたことは、生徒たちにとって環境について考え続ける意欲や自信につながる貴重な経験となりました。その後の工場見学では、製品ができる工程だけでなく、資源の有効活用やリサイクルへの取組、環境負荷低減に向けた工夫などについても学ぶことができました。昨年度に訪問した経験がある生徒も多くいましたが、「前回は気づかなかった工夫を発見できた」「環境を守るために企業がさまざまな努力をしていることが分かった」など、新たな視点や気づきを得る様子が見られました。