金沢大学の全学部で実施してきた「不要文具回収プロジェクト」は、11月をもってひと区切りとなりました。本日は、6月に金沢大学の各学部へ設置していただいた、生徒たち手作りの回収箱を回収するため、生徒自身が大学を訪問しました。回収箱の中に、想像以上にたくさんの使用済み文具が入っているのを目にした瞬間、生徒たちの表情は一気に輝きました。「こんなに入っている!」と嬉しそうに仲間へ報告する姿からは、このプロジェクトに取り組んできた時間が確かな成果となって返ってきたことを実感し、大きな充実感を覚えました。今回の活動を通して、子どもたちは、自分たちの行動が社会の役に立つことを体験的に学ぶことができました。来年度も、オール金沢大学で「不要文具回収プロジェクト」を継続して実施する予定です。
中学部では、プラスチックごみ削減を目的とした「使用済・不要文具回収プロジェクト」に取り組んでいます。今年の6月より、金沢大学内の全ての学部や図書館等に回収箱を設置してきました。11月19日には、設置してきた回収箱を集めたり,回収した文具を分解したりします。その事前学習として、PILOT(パイロット)企業の方によるオンライン学習会を実施しました。学習会では、文具の解体や組み立ての方法を教えていただいたり、組み立て工場の映像を見たりするなど、普段の授業では体験できない貴重な学びを得ることができました。生徒たちは、文具がどのような構造でできているのか、またリサイクルとの関わりについて理解を深めることができ、今後の活動への意欲を高めていました。
国土交通省・金沢河川国道事務所様との連携による、手取川への“不法投棄禁止看板設置プロジェクト”が、いよいよ本格始動しました。
生徒たちが創意工夫を凝らして描いた原画3枚は、プロのカメラマンの手によって一枚一枚丁寧に撮影されました。原画の魅力が最大限に引き立つよう、左右からスポットライトを当て、光の具合を細かく調整しながらシャッターを切る姿がとても印象的でした。
完成した看板は、来年3月に手取川の上流部,中流部,下流部の3か所に設置される予定です。さらに、その設置に合わせて“お披露目式典”も開催されることになりました。
3月が待ち遠しく、胸が高鳴ります。
中学部では、2024年より生徒たちが中心となって手取川の清掃活動に取り組み、回収したごみを丁寧に分類・分析しながら、環境問題への理解を深めてきました。こうした活動の成果を筑波大学主催「科学の芽」や日本海洋教育学会で発表し、地域や社会に向けてごみ削減の大切さを力強く訴えてきました。
今年度は、これまでの生徒たちの地道な努力と探究心が高く評価され、第31回コカ・コーラ環境教育賞において文部科学大臣賞を受賞しました。さらに、その功績が広く認められ、北國新聞社主催の赤羽萬次郎賞も受賞するという大きな栄誉に輝きました。
11月15日表彰式
11月15日(土)、北國新聞社主催「赤羽萬次郎賞」贈呈式が行われ、本校中学部が地域活動部門において表彰されました。
中学部では、これまで海洋ごみの調査・研究活動を継続して行ってきました。日本海洋教育学会での発表や、「コカ・コーラ環境教育賞」において文部科学大臣賞を受賞するなど、その成果は高く評価されています。
今回の受賞は、生徒たちの探究心と、地域の海を守りたいという強い思いが実を結んだものです。
【生徒コメント】
「海のごみを拾うだけではなく、どこから来て、どうしたら減らせるのかを考えることが大切だと気づきました。これからも活動を続けたいです。」
「表彰されてとても嬉しいです。地域の海がもっときれいになる未来を目指して、さらに頑張ります!」
この栄誉を励みに、今後もさらなる調査・研究を進め、地域と地球の未来に貢献していきます。
2025年10月11日(土)、第31回コカ・コーラ環境教育賞の発表会が行われました。このコンテストは、環境教育の充実と普及を目的として長年続いている、全国的にもたいへん権威ある大会です。今年度は海外からの応募もありました。まさに国内外から注目を集める大規模なコンテストとなりました。
本校からは、中学部がこれまで継続して取り組んできた「海洋プラスチックごみの削減」に関する学習活動を発表しました。代表の3人の生徒は、自分たちが実際に手を動かし、考え、行動してきた活動だからこそ、一言一言に力がこもっていました。その姿からは、環境を守りたいというまっすぐな思いと、自分たちの学びへの誇りが伝わってきました。
そして結果発表では、見事「文部科学大臣賞」を受賞しました。名前が呼ばれた瞬間、3人の目には大粒の涙があふれました。それは、努力が報われた喜びと、自分たちの想いが確かに届いたという感動の涙でした。
「たとえ一人の力は小さくても、その想いがつながれば世界を変えることができる。」今回の受賞は、そのことを私たち全員に教えてくれました。